さて

約2年程続いた大学病院等での
滑膜肉腫に対する
完治を目指す怒涛の治療を終えた。
 
ゲノム検査の結果も踏まえ
現時点で既に
「保険適応治療法はなし」
という最終結論が言い渡されている。
 
定期検査すら不必要
今後転移性肺腫瘍の進行が
止まることはあり得ない
進行していく腫瘍を
検査する意味すら見い出せないということらしい
 
治療に消極的だった自分が
主治医に説得され続けながら
治療を選択してきたこの2年間を振り返ると
ここにきてまさかの肩透かし、
互いの対応に逆転現象が起きたことに
呆然とはなった。
 
ただ救いはある
治療を始める前に
身内に話していたことが
現実になっただけのこと
ひとつのシナリオとしてこういう結末を
想定していたことでもあるということが
動じない自己を演じて生きられる
 
 
今後は地元での緩和治療にまわされるが
そこで定期健診だけはお願いして
進行の度合いを見ていこうと思っている。
それは当時から
自分の原発巣の腫瘍は
自分が一番知っていると自負しているからでもある。
 
 
 
いつか主治医に会う機会があれば
それはそれでおもしろいだろう
 
2020年3月16日