私、早川沙耶 (はやかわ さや)。
高校2年生で、大学2年生の彼氏がいる。
名前は倉本綾人 (くらもと あやと)。
綾人とは私の親友の莉子のお兄ちゃんのお友達ってことで知りあった。
そこから仲好くなってここまできた。
―ある日―
今日は綾人とデート。
「俺、この前大学でさー。こけちゃってめちゃはずかしかったんだよねー。」
「そうなんだ。笑 どんだけどんくさいのよ!笑」
「あ、そうだ。 ちょっと待ってて。」
「ん?」
「はい! 寒いでしょ?」
そう言って渡してくれたのはホットコーヒー。
「ありがとう・・・」
「風邪引かれちゃ寂しいかんな。」
「なにそれ。笑」
しょうもない会話。 でも、この会話が楽しいの。
綾人となら何もしなくても何時間もおしゃべりできる。
綾人大好きだよ・・・。
―夕方―
「公園でちょっと話そうぜー。」
「うん。」
「俺、この前大学でさ、教授にさー。留学のこと進められたんだー。」
「え・・・?」
「それでさ、前向きにって答えちゃった・・・。」
「何それ・・・。 会えなくなっちゃうじゃん・・・。」
「でもな、沙耶・・・。」
「うるさい!」
「沙耶・・・。」
「私、綾人が考えてること全然わかんない!大学の話されてもわかんないし!」
「沙耶、あのな。」
「私、今の綾人とは上手くやっていけないかもしれない・・・!」
私はどうしたらいいのかわからなっかった。
ただ、綾人に・・・。
沈黙が何分続いただろう・・・。
綾人がゆっくりと話し始めた。
「俺はな。沙耶が大学に興味持ってほしかったんだ。2年後、沙耶が高校を卒業したら、結婚も考えてた。」
「え・・・?」
「俺には沙耶しかいないって思ったけど、沙耶が望むなら俺は消えるよ。 ・・・これもいらないな。」
そう言って歩きだす綾人は止まってくれなかった。
ゴミ箱に捨てた紙袋。
私はそっと開けて中をみたら、そこには指輪が入っていた。
そして、一緒にあったメッセージカードには
「愛してる」
涙が溢れて止まらなかった。
私だけが、何もわかっていなかった。
「いやだ!待って! 綾人! 」
綾人を見つけて私は綾人を引きとめた。
「ごめん。私がわがままだった。 綾人、私が、綾人とずっといられると思ってたから、あの。」
慌てて上手く言えない私を綾人は優しく抱きしめてくれた。
「俺こそごめん。 留学な、行かないよ。 俺、沙耶と一緒になるために働くよ。」
「綾人・・・。 ごめん。ごめんね。」
年が離れてて、すれ違って。
本当のこと言えなくて。
寂しい思いだけ募って。
ホントは自分が一番じゃないのかもって心配になっちゃって。
でもね。
「愛してる」
って言葉は本当に信じていい言葉だよ。