シュナイダーQのハイドン Nr.43 Op.42

 

 

 

  今日採り上げるのは、ハイドンの弦樂四重奏曲第43番 ニ短調 作品42です。

 

  この曲は、ハイドンが1785年に作曲した中期の作品で、ハイドン作曲の弦樂四重奏曲にしては珍しく單獨で作品番号が付けられていて、恐らくは彼の消失した2~3曲の弦樂四重奏曲と共に「スペイン四重奏曲」として作曲されたものであろうとされています。特徴として、全體的にコンパクトに纏まっていて、こうした點にもハイドンの一つの特徴を見る事ができるでしょう。

 

  今日採り上げたのは、シュナイダー弦樂四重奏團がシリーズの一環として1950年代にセッション録音したものです。

  このシリーズの全體的特徴として、些か硬さが感じられはしますが、それでもハイドン音樂の多彩な表情がしっかりと描き出されていて、特に短調であるこの曲の悲痛な表現が見事に示されていると思います。

 

  演奏メンバーは以下の通りです:

 

  Schneider-Quartett

  Alexander Schneider (Violine I)

      Isidor Cohen (Violine II)

      Karen Tuttle (Bratsche)

      Madeline Foley (Violoncello)

 

 

Schneider-Quartett

Satz: I

 

Schneider-Quartett

Satz: II

 

Schneider-Quartett

Satz: III

 

Schneider-Quartett

Satz: IV