こんにちは。
ノースカロライナ州シャーロットにある航空博物館、
Sullenberger Aviation Museumに行ってきました。
この博物館は、先日(2024年6月1日)リニューアルオープンしたばかりの新しい博物館です。ちなみに旧称はCarolinas Aviation Museum、2019年に一度閉館し、5年間の改装を経て新しくなりました。
アクセス
シャーロット国際空港(Sherlotte Dougrass International Airport / CLT)の敷地内にありますが、残念ながら公共の交通機関はないので、Uberやレンタカーで行く必要があります。
空港のターミナルから、車で10分ほどの距離です。
公式ホームページはこちら。
ハドソン川の奇跡
Sullenberger Aviation Museumの最大の見どころは、ハドソン川の奇跡で被災した飛行機が、現物そのままに展示されているところです。
世界中に多くの航空博物館がありますが、事故機をテーマにした施設、あるいは事故機を展示している施設は非常に少なく、貴重な博物館です。
さて、この事故からすでに15年も経っているとは、時間の流れは早いものですね。
すでに多くの人の記憶からは消えてしまっていたり、そもそも知らない人も多いかと思いますが、少なくとも私にとっては結構衝撃的な出来事だったと記憶しています。
【ハドソン川の奇跡】
USエアウェイズ1549便不時着水事故(USエアウェイズ1549びんふじちゃくすいじこ)は、2009年1月15日午後3時30分頃(東部標準時(UTC-5))に、ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ(現:アメリカン航空)1549便が、ニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した航空事故。
離陸してから着水までわずか5分間での出来事であり、乗員・乗客全員が無事に生還したことから、当時ニューヨーク州知事であったデビッド・パターソンは、この件を34丁目の奇跡に因んで「ハドソン川の奇跡」(Miracle on the Hudson) と呼び称賛した[2][3]。
(Wikipediaより引用)
ぱっと見た印象としては、かなり綺麗な状態で残っているな、という印象でした。
もっと激しく損傷しているのかなと思っていましたが、機体のスキンは綺麗な状態、エンジンも下半分以外は綺麗な状態でした。
事故の際は飛行機の尾部から着水したので、尾部の損傷は激しかったのですが、それ以外の部分は水面を滑るように着水したので、ほぼダメージがなかったそうです。
上の写真は、機体から切り離された尾部のものですが、全体に渡り変形しているのがわかります。
学芸員の方いわく、この尾部以外の損傷、例えば機体のコックピット周りの損傷は、川から引き上げる時に使用した重機によって発生したもので、着水から脱出までの間では発生していなかったそうです。
なので、前例の少ない着水事故で、機体の損傷が尾部だけで済んだ(もちろん、搭乗されていた乗員乗客が全員助かった)というのは、パイロットの卓越した操縦能力によるものが大きかったと言えると思います。
まとめ
ノースカロライナ州シャーロットの航空博物館、Sullenberger Aviation Museumについてでした。
メインの展示物が事故機ということで、子どもよりは大人向けの博物館ですが、特に航空業界にいる方、人の安全を預かっている方には、ぜひ一度訪れてみてほしいなと思いました。