こんにちは。

 

アトランタ旅行の道中、デルタ航空博物館(Delta Flight Museum)に行ってきました。

 

 

Boeing 747-400がお出迎えしてくれます。

つい先日、747の最終モデル747-8の最終号機が完成、引き渡されたのが記憶に新しいです。

 

アトランタ旅行についてはこちら。

 

 

 

  アクセス

 

アトランタ国際空港の敷地内北側にあります。

 

 

アトランタ空港の国内線ターミナルから、Uberを使って10分かからないくらいの距離でした。

施設に入る時に、IDチェック(パスポート確認)とセキュリティ・チェックがあります。

 

開館時間や料金は公式サイトから。

 

 

ちなみにこの博物館は、結構な頻度(月の半分くらい)でPrivate Event等のためCloseになります。

ホームページをよく確認し、Hangerと747が両方ともOpenの日に行かれることをおすすめします。

 

 

  Hanger (格納庫)

 

この博物館は、大きな格納庫2つと屋外展示で構成されています。

 

 Douglas DC-3

チケットを購入し、まずは格納庫に入ってみると、DC-3がお出迎え。

 

 

金属剥き出し(Polished Skin)なのが、時代を感じます。

普段は機内見学はできませんが、ホームページには、機内の様子も掲載されています。

 

 

 Boeing 767-200

今回のお目当てはこちら。

 

 

普通の博物館の、それも屋内に展示するサイズの飛行機ではないと思っていますが、767-200です。

 

なぜここまで大事に、屋内で綺麗な状態で展示するのか。

 

この機体は、「The Spirit of Delta」と名付けられています。

767型機が開発された1980年代初頭は、景気の低迷、燃料費の高騰、アメリカ航空業界の規制緩和による競争激化により、アメリカの航空業界全体が苦しい時代でした。

それまで35年連続で黒字を維持してきたデルタ航空も、ついに赤字転落。

そんな時代でもリストラをせず雇用し続けたデルタ航空に対し、感謝の気持ちを込めて、有志社員や退職者、友人による寄付でこの機体を購入したそうです。

 

767型機は、エンジン2発、乗客200~250人程度、航続距離10,000km程度と、経済性に優れ長距離を飛行でき、乗客も快適に過ごせる、国際線を飛ばすにはちょうどいい飛行機です。

 

個人的には、座席配置が2-3-2なので、真ん中の座席になる確率が低く快適に過ごせるので、好きな飛行機です。

 

現在では、派生型の767-300ERがまだまだ現役として日本を含む世界各国で飛んでおり、軍事機の空中給油機KC-46は製造が続けられています。

 

 

 Locheed L-1011 "Tristar"

ロッキード・トライスターの前側半分だけ展示されていました。

 

 

ロッキード社唯一のジェット旅客機で、広い(背の高い)客室や先進的なオートパイロットなど、当時としては時代の先を行く飛行機だったそうです。

開発に苦労したのと、競合のDC-10との競争が激しかったことや、世界的な贈収賄事件により、販売不振に陥り市場から撤退しています。

個人的に乗ってみたい飛行機ランキングではNo.1です。

 

 

  屋外展示

 

屋外には、Boeing 747-400、Boeing 757、Douglas DC-9、Douglas DC-7Bが展示されています。

 

 DC-7B

DC-7は、JALの黎明期にも使用されており、国際線を飛ぶ最後のプロペラ機の一つになりました。

 

 

この飛行機で、途中給油を挟みながら19時間かけて東京-サンフランシスコを飛んでいたとは、想像できません。

DC-7は、その後すぐにジェット機のDC-8やBoeing707が就航したので、割と短命に終わり、また展示されている博物館も少なく貴重です。

 

 

 Boeing 747-400

世代によっては、ジャンボジェット = 飛行機の方もいるのではないでしょうか。

 

 

747型機は、500人以上の乗客を乗せることができ、それまではお金持ちにしかできなかった飛行機の旅行を庶民にまで広げた、まさに革命的な飛行機です。

 

展示されている機体は、747-400の初号機でノース・ウエスト航空にデリバリーされたものになります。その後デルタ航空との合併を経て、2015年に退役しています。

 

機体も前側は座席などの装備品を残した状態、後ろ側は装備品を取り除きドンガラの状態で展示していました。

 

747型機は特徴的な飛行機であり、飛行機に乗る = ジャンボに乗る、というような時代もあったこともあり、思い出に残っている人も多いかと思います。

 

747型機で一番好きなところがここ。

 

 

1階前方エリア(Aコンパートメント)の真ん中の座席、通称「艦長席」。

昔JALやANAの国内線で飛んでいたジャンボの艦長席は、1席だけぽつんと置かれていたので、少々恥ずかしさもありますが、艦長になった気分で優越感がたまらない笑。

 

また乗りたいと思ってしまいます。

 

最後にコックピットだけ。

 

 

他の機体に比べると、やっぱり狭い。

この空間で10時間以上飛ばしていたとは、感服いたします。

 

 

  まとめ

 

デルタ航空博物館のご紹介でした。

いち航空会社がこんなに立派な博物館を持っているとは、素直に羨ましいなと思いました。

ここまで民間機にフォーカスし、機内見学もでき、綺麗に保存されている博物館はそう多くないので、訪れる価値があると思います。

 

アトランタ旅行・出張・乗り継ぎの合間に行かれてはいかがでしょうか。