こんにちは。

 

ヒューストンの航空博物館、「Lone Star Flight Museum」に行ってきました。

(アメリカの国内線はどんな感じなんだろうと軽い気持ちで飛行機に乗り込み、ぶらり日帰りでヒューストンに行ってきました笑)

 

 

博物館の敷地に入ると、年季の入った飛行機がお出迎えしてくれます。

 


NASAで宇宙飛行士の無重力訓練等に使用された飛行機で、元々は米空軍向けに生産された機体です。

 

 

  アクセス

 

ヒューストンの南東に位置しているので、ヒューストン宇宙センターを訪れるついでに旅程に組み込むのが良いかと思います。

 

 

ヒューストンの空の玄関、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港から車で50分、ヒューストンのダウンタウンからは車で30分程度です。

敷地内に無料の大きな駐車場があります。

開館時間や入場料金は公式サイトから。

 

 

 

  この博物館の素晴らしいところ

 

この航空博物館の素晴らしいところは、

展示されている機体が動態保存されているところ。

 

つまり、また空を飛べる状態にあることです。

展示されている機体を航空ショーに派遣することもあるようです。

 

世界を見ると、展示に耐えうる処置のみをして、中を見たらサビやほこりまみれの展示がよくあります。

しかしここは、半世紀以上前の飛行機を丁寧に整備し維持し続けているので、それだけで訪れる価値があると思います。

 

 

  展示

 

雰囲気はこんな感じ。

 

 

機体も施設も床もどれもピカピカに綺麗に維持されています。

 

写真右側の壁は扉になっていて、隣接するエリントン空港から飛び立つことができるようです。

この写真と同じような格納庫がもう一つ、さらに、飛行機の歴史や航空業界の歴史、空を飛ぶ仕組みやテキサスのパイロットの紹介など、ボードでの展示もたくさんあり、さくっと回ると1時間、じっくり見て回ると3時間くらいのボリュームでした。

 

 

 North American T-6 "Texan"

 

 

この機体は"The Pilot Maker"と呼ばれ、15,000機以上生産され、50年以上の間に10万人以上のパイロットを育てたそうです。

この機体の生産工場がダラスに置かれたことから、通称Texanなんだとか。

 

 

 North American B-25 "Mitchell"

 

 

なかなかゴツい機体ですが、空母から発着艦できる性能を持っています。

比較的コンパクトなのに頑丈な機体で、爆弾をたくさん積むことができ、短距離離着陸もできる優秀な機体です。

 

この機体、紹介パネルには、第2次大戦時に初めて日本の本土空襲を行った英雄、という紹介がされていました。

ここはアメリカだしそうだよなという感じですが、日本視点のイメージは死神なので、ちょっと複雑です。

 

 

 Chance Vought F4U "Corsair"

 

 

とってもデカい。

第2次大戦のアメリカの普通の戦闘機くらいのイメージでいたのですが、なにこのサイズ、、、

説明を読むとそう感じたのも頷けました。

日本のゼロ戦は1,300馬力で、こちらはなんと2,000馬力。

大きなエンジンに大きなプロペラをつけるとそうなりますよね。

F4Uの初期型は、艦載型として開発されたのにろくに空母に着陸できなかったり、油が漏れたりと不具合だらけでしたが、徐々に改善されていき、アメリカの艦上戦闘機としては最多の生産機数になったそうです。

 

 

 Douglas DC-3A

 

 

私の思うこの博物館の目玉展示はこちら。

名機中の名機、紆余曲折はあれDC-3の名前で飛んだ機体は1万機以上のまさにレジェンドのような飛行機です。

補助金に頼らず、自らの運賃収入だけで採算の取れた世界で最初の飛行機として有名です。

輸送力、経済性、飛行性能、整備性、、、どれを取っても素晴らしい飛行機だったようです。

 

DC-3自体は、その生産機数もありいろんな博物館に展示されています(天井から吊るされていることが多いように感じます)が、ここのものは動態展示であり、床に駐機されている状態なので、近くからじっくり見ることができます。

 

 

 

  まとめ

 

Lone Star Flight Museumのご紹介でした。

半世紀以上前に大空を飛び回っていた飛行機が、また飛べる状態で展示されており、丁寧な展示をしている博物館でした。

ヒューストンのダウンタウンからは少し距離がありますが、歴史的な価値はとても大きい博物館かと思うので、おすすめできる博物館です。