こんにちは。

 

ダラスの航空博物館、「Frontiers of Flight Museum」に行ってきました。

 

和訳すると航空開拓者博物館ですかね。Google先生によると最先端航空博物館ですが、私としてはしっくり来ないので、以後下手な和訳はやめておきます。

 

 

  アクセス

 

ダラス市街の北側、ラブ・フィールド空港敷地内にあります。

敷地内に無料の駐車場があるので、車・レンタカー、あるいはUberで行く形になります。

 

 

開館時間や入館料は、公式サイトから。

https://www.flightmuseum.com

 

 

  ラブ・フィールド空港

 

素敵な名前ですよね。

陸軍パイロットのラブさんから来ているそうです。

 

この空港はダラス市街から近く元々ダラスのメイン空港でしたが、手狭になったこともあり、大多数のエアラインはダラス・フォートワース空港に移転しています。

現在は、アメリカのLCC最大手のサウスウエスト航空と、その他エアラインのごく一部の便、あとはビジネスジェットが飛んでいます。

 

またサウスウエスト航空の本拠地になります。

 

 

  展示

 

全体的な雰囲気はこんな感じです。

 

 

軍用・民間用を問わず展示されています。

サクッと回ると30分、じっくり回ると2時間程度のボリュームです。

軽い飲食のできるスペースや、キッズスペースもありました。

 

 

 ボーイング737-300、-200

 

まず目を引くのが、頭半分が突き刺さった青い飛行機、昔サウスウエスト航空で活躍していたボーイング737-300型機。

 

 

サウスウエスト航空では、一時期を除き一貫して737シリーズを使用しています。

展示されている737-300は、4世代ある737型機の第2世代(737クラシック)にあたり、1980年台から2017年まで飛んでいたモデルです。

 

このモデルでは、新設計のCFM56エンジン(燃費がとっても良くなった)とおむすび型のエンジンカウル(エンジンが大きくなり、地面と当たりそうになったので形を工夫した)が特徴的です。

 

 

右上の飛行機が737-300ですが、この博物館には、737型機の第1世代(737オリジナル)にあたる737-200も頭だけ展示されていました。左下に少し映り込んでいるものです。

 

 

左が-300、右が-200のコックピットです。

違いはわかりますか?

設計自体は10年以上違うはずなので、何かあるだろうと探してみましたが、私にはさっぱりわかりません。

 

 

 マクドネル・ダグラス (ボーイング) F/A-18C「ホーネット」

 

 

カラーリングといい形といい、とても美しい機体です。

元々アメリカ海軍で使用され、その後海軍の曲技飛行隊「ブルー・エンジェルス」に移籍して活躍した機体だそうです。

ブルー・エンジェルスは、日本のブルーインパルスのような部隊ですかね。

 

F/A-18は、戦闘機と攻撃機の機能を併せ持つマルチロール機として、1970年台にアメリカ海軍向けに開発されました。(ここに辿り着くまでに紆余曲折はありましたが)

戦闘機としての機動力に加え、攻撃機としてミサイルをたくさん積むことができる機体になっています。

 

それまでは、戦闘機と攻撃機は別に開発することが普通であったので、マルチロール機として開発したのがひとつの特徴と言えます。

 

 

 ブラニフ航空

 

テキサスにはブラニフ航空という航空会社が1928~1982年まで存在しており、その歴史の展示がされていました。

 

 

アメリカでは中堅以上の航空会社で、当時の著名なデザイナーによる広告、制服、機体のデザインに力を入れていたようです。

一時期、アメリカ国内を運航する他社のコンコルドを共同運航していたこともあるそうです。

しかし残念ながら、競争激化や燃油費高騰で経営悪化、破産となっています。

 

このような既に存在しない航空会社の展示のおかげで、アメリカの航空史の深みを感じることができたように思いますアメリカ

 

 

 その他の展示

 

Frontiers of Flight Museumには、規模が大きくない割に他ではあまりみない展示がありました。

 

 

アメリカの宇宙船アポロ7号の司令船ロケット

3人の宇宙飛行士を乗せ11日間地球を周回した宇宙船で、後の月面着陸につながるミッションでした。

 

 

 

ぱっと見でこれが何かわかる人はあまりいないと思いますが、APU(補助動力装置)のレプリカです。

一般に飛行機の尾部に搭載されており、補助的に飛行機に電気や油圧を送ることができます。

初めてAPUが搭載された民間機は、ボーイング727だそうです。

 

 

 

民間の旅客機コーナーには、飛行機の模型が並んでいましたが、その一角にJALのボーイング747がやや詳しく展示されていました。

747の発注機数で見るとJALが世界最多だからですかね。

こんなところでJALに出会うとは。

 

 

  まとめ

 

Frontiers of Flight Museumのご紹介でした。

こちらはさほど大きな博物館ではないものの、ひとつひとつを見ていくとなかなか見応えがありました。

 

ダラス観光に付け加えてはいかがでしょうか。