最後に家庭裁判所に行く日。


いよいよこれで離婚届を出せるんだ。


私はすごくドキドキしていた。




今まで散々最後の最後にひっくり返されてきたんだ。


期待と不安でいっぱいだった。



離婚についての内容の確認。


親権者

養育費

財産分与兼和解金

今後の面会交流について


いつまでに払うのか、など細かく書かれていた。


全て同意して和解して離婚したということになると確認を求められた。




同意をしてすぐに終わった。


あっけなかった。



それでも、ここからの手続きで和解証書というとのを発行されてからそれを受け取って、離婚届を出すと言われた。



相手の父親から和解金が弁護士さんに振り込まれたらこちらに送金してくれ、それを受け取ったら成功報酬のお支払いをすることになると説明があった。





まだまだやることはあるし、その証書はいつ届くのか不安で仕方なかった。


私は誕生日がもうすぐだったので、誕生日前に精算できたらいいなとずっと思っていた。





どの時もそうだった。


この年を越すまでに年末に終わらせたい。


子供達の進学前の年度末に終わらせたい。

 



すべて何かの連絡が入り、結局終わらなかった。


約3年終わりの見えない戦いだった。


それでも「終わらない仕事はない」と言い聞かせてきた。




あと一歩がいつになるか…と思っていたらなんと次の日に和解証書が届いたので取りに来てと弁護士さんから電話がきた。


夕方すぐに取りに行った。





翌日仕事の合間に離婚届をすぐに出した。


晴れ晴れした気持ちでいっぱいだった。




しばらくして、まだ子供達が元夫くんの保険証を使っていたのでその手続きなどを弁護士さんにお願いしてあった。


なかなか手続きに難航して一度元夫くんに連絡せねばならなくなったりもしたが、ようやく手続きが終わった時にLINEで


「わかりました。

 今までありがとうございました。」



ときた。




なんとも言えない気持ちだった。

(裁判編・完)