離婚裁判で後は話し合う必要のあることが、親権と財産分与だった。
相変わらず婚姻費用の審判は決着が見えていなかった。
先に親権については、子供達の調査官調査をして子供の意思を聞いて決めることになった。
調査官調査は、私と元夫くん。そして、長男のみに限定して話を聞く事になり、次男については書面で。三男は長男の話を聞いてから判断ということになった。
私は話した時、出来るだけ冷静に誠実に答えるように努力した。
子供への対応でよくなかったところもあったので、ちゃんと反省してる事も伝えた。
そして長男の日。
私は長男が話し合う前に別室に呼ばれた。
「今日話したことがどうだったかなどは、長男くんにお家で聞かないようにしてください。後日、聞き取りが終わった後に書面にしてお渡ししますのでそれまでお待ちください。」
そう言われた。ちゃんと承諾した。
終わった後、少し調査官と私はまたお話しすることになった。
「すごく話のきちんとできる息子さんでした。優しくてしっかりした子ですね。
ただ、これは調査書には載せませんし、親権に関わることではないですが、少しお話ししておこうと思った事があります。
お母さんが、ご主人の身辺の調査のために深夜出かけてしまう事が不安な様です。
きっと必死なのだと思いますが、そこだけお子さんを不安にさせないであげてください。」
この頃私はもう少し目撃があれば。
写真があればと思い週に2回程度、まだ元夫くんと女がいきそうな場所を見て回っていた。
私がいない事で不安にさせていると考えるより、証拠をとりたくて必死になりすぎていた。
とても反省した。
お迎えに行って車に乗せると
「思ったよりちゃんと意見が素直に言えた」
と、長男は満足そうだった。
信頼はしているけど、どう話したかが気になって仕方なかった。
次男の書類は3人が調査される前に書面で送った。
これに関しても私は見ないで欲しいと言われていたので内容や、本人がどう書いたかはしらなかった。
私の調査の日にどう書いたのか見せてもらって内容は知っていた。
そこには、元夫くんのことを今まで兄はいいとされていても僕だけが怒られる事もあって差別をされたと思った事もある。
親権者は母がいいし、父にはそんなに会いたいと思っていないと書かれていた。
しかし、元夫くんも見せてもらったようで次男に直接連絡したようで、こんなLINEが来たと報告してきた。
「次男くんが調査官さんにどう話したか聞いたよ。差別をしたつもりはなかった。そう感じてしまったならごめんね。また会いたいと思ったらいつでも連絡してね。」
…自分勝手すぎる。
そもそも、長男にも内容を聞かないでと言われているのだ。
次男が書いた書面に対しても、報告書が上がる前に読んだことを伝えていいはずがない。
無意識なのかわからないが、罪悪感を植え付けたいのだと思ってしまう。
次男は「わかった」とだけ返信していた。
そして、調査官調査が終わり、報告書を渡された。
大体の決定が遅いので長くかかるかと思ったが報告書が来るまで1ヶ月もかからなかった。
長男は、親権者は弟と一緒がいいということで私を選んでくれていた。
この一連の騒動は父の気ままな態度に、母が耐えきれなくなったんだと思うと言ったそうだ。
父にお金がないというなら、元住んでいたマンションに戻れなくていいので売却して欲しいと言ったようだ。
ただ、祖父母や父方の親族も大好きなので交流は今まで通り取りたいと思っていると言ったようだ。
これで、親権者は3人とも私という事で決定し、後は財産分与の大きな争点。
保有自宅マンションをどうするか、の問題を話し合う事になった。