ある面会交流の日。
こちらの取り決め通り、三男と元夫くんを遊ばせていた。
私と父は元夫くんが嫌と言ってはいたが、相変わらず見守りを続けていた。
その日は本当にいつも通りだった。
この前の面会の時は出る前にトラブルが起こり、30分ほど遅くなった。
LINEをブロックしていたが、解除して遅くなる理由を三男に電話させたりした。
初回の面会交流も「眠いから帰りたい」と三男が言ったので早めに切り上げた時もその次の調停で「私が早めに帰ろうと三男に言った」とされ。
このトラブルの後の調停でも、「時間に大幅に遅れたため十分に遊べなかった」と言われ、今後の連絡に困るからとLINEのブロックを解除するように、相手弁護士や長男を経由したりで何度も言われていた。
この頃長男は、元夫くんのLINE攻撃で頭が混乱していた。
年明けに祖父母にどうしても孫を会わせたかった元夫くんは、LINEをブロックされているから、長男に何度も掛け合った。
「三男を祖父母に会わせないなんてかわいそうで、これ以上我慢させないでほしいんだけどな」
それに対して長男は
「俺じゃ何ともできない。今年は次男と2人でおじいちゃんたちに会いに行くよ。」
と返していた。
「お父さんも色々言ってるんだけどお母さんに言ってくれてありがとう!
長男が話してくれる事で少しずつ変わってくれると思うよ。」
という返信がきていた。
私が祖父母に会わせないのでおかしいやつで、変えたいと思っているようだった。
それを長男も言われ続けると、優しい祖父母に三男を頑なに会わせない私が変だと思っているようだった。
それに、私がLINEもブロックし続けていたために私は弁護士を経由するのに対して、元夫くんは長男にLINEをするので板挟みになっていて、そういう頑なな私にもうんざりしていたと思う。
(長男に私への連絡をするのは調停で何度やめてと伝えてもらってもやめなかった)
しかし、その長男も不審に思う事が起きた。
話は戻るが、今回の面会交流は本当に何事もなかったのだ。
この日、長男は元住んでいたマンションの近くを通って友達に会うために駅に向かっていた。
時間は面会交流が終わってすぐだった。
たまたま居酒屋の前を通過した。
居酒屋の娘がいた。
長男は知らぬ顔で通過して、そこから1分とかからないところにある父親が住むマンションの前を通過した。
すると元夫くんが立っていた。
「あれ?」
つい声が出た。
「おー、長男!さっき三男と遊んだところだよ」
と声をかけてきた。
「そうなんだ。俺、友達と遊ぶから」
と言ってその場を去った。
この一連の出来事を帰ってきて報告してくれた。
「あの後2人で会ったのかな…」
そういうので、私は
「どうかなぁ」
としか言えなかった。
その夜、長男が突然
「ねぇ、お母さん。今日さ。お父さんと三男が会った時、三男泣いたの?」
と聞いてきた。
「ん?泣いてないよ。」
すると、これ見てと携帯を渡してきた。
「今日、三男が別れ際に泣いちゃったんだけど大丈夫だった?子供たちみんなに我慢させていて辛い」
え?泣いた?
この日帰る時は父親に「ばいばーい!」と手を振り。公園で父親と遊び慣れたのか、あー楽しかった!と言っていた。
次の日、子供達全員を車に乗せて学校と幼稚園に送った。
長男次男は、LINEの件がわかっていた。私は
「ねぇ、三男くん。この間、父と遊んだでしょ?帰りに寂しいから帰りたくないって泣いたんだったかな?」
と聞いた。すると、三男はキョトンとした顔で
「えー!さみしいなんていってないし、ないてないよー!」
と言った。長男も次男も苦笑いをしていた。
この一連の事件は、最初は女と会ったのがバレたのをカモフラージュするために話したのかと思った。
しばらくすると、面会交流調停という、離婚調停の中でも面会に特化した部分だけの調停を元夫くんに起こされた。
なかなか祖父母に会わせなかったから痺れを切らしたのだと思う。
書面が届いて弁護士さんのところへ行き確認した。
すると、この泣いた事件はこうなって書かれていた。
面会交流は、相手方(この場合は申立が元夫くんなので私が相手方となる)の父親や兄が一緒に来て監視をして行われている。
自由がなく見張られているような息苦しさの中行われている。
そして、○月○日の面会交流では三男が帰り際に「帰りたくない。寂しい。」と言って泣き出した。
もう少し遊べるか聞いてきてごらんと、相手方の方へ話に行かせた。すると、相手方の父が「時間だから帰るぞ」と言った。
それを涙ながらに三男に言われたので「また来月会えるから」と慰めて帰した。
相手方の父は泣いている三男を引きずるようにして帰って行った。
三男の大好きな申立人の祖父母にも会わせてもらえず、面会も自由がなく子供達を我慢させているのは不当である。
遊ぶ場所や時間の指定、そして監視ををなくし、子供が望む健全な面会交流にして欲しい。
すごいストーリーだった。
実際は公園で30分以上元夫くんの携帯を三男が隣で見ていて、ずっと動かなかった。
しばらくして汗かいたからと、タオルを取りに来た際、父が「飽きたなら帰ろうか」と言った。
三男は「今から遊具で遊ぶから大丈夫!」と走って元夫くんのところに向かった。
約束の時間になったら戻ってきて「ばいばーい!」と元夫くんに手を振っていた。
それだけなのである。
この件を知り、私の父は激怒した。
でも嘘をついて怒らせたり混乱させたりする、それも元夫くんの策略なのだと思う。
しかし、長男はこの件から父親の虚言癖に気づく事になる。