降ればどしゃ降り CAT&DOG

降ればどしゃ降り CAT&DOG

『青の軌跡』萌え語りメイン
時々、二次創作。多分にBLネタを含むのでご注意ください

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あああああっ……

5月31日予定の新刊発売情報が消えた……

出版社HPをずっとチェックしていて危ぶんでいたけど、やっぱりというか……

でも発売予定はあるっていうことだから
調教済みの私としては放置プレイは熟れたものよ

 

6月に出たらいいなぁ……溜息

 

      お知らせします!

新刊が発売になりますよぉぉぉぉ

ソースはこちら→

5月31日を座して待ちましょう。実物見るまで信じないけどw

 

ドライアイをこじらせてモニターを長時間見ることが出来なくなったせいで苔をはやしてしまったこの場に何とか戻れたらいいなぁ…

 

 

 

小学館の期間限定アプリに『図鑑メーカー』というのがありました、もう終了してしまったアプリですが見た瞬間に作ってみたいと以前うNこ(@motono_MonoTone)さまにお強請り(ゆすると書いてねだるという)して描いて頂いたイラストでチャレンジ

 

イラスト協力 うNこ@motono_MonoToneさま

しまむらぱんつをびしっと決めたサーシャ♪広背筋の美しさをメインにさりげなくはみ尻を見せつつ、タイトルの隙間から流し目が見えるように調整して作ってみたw

 グイド、滾っちゃう!付いてないケド

 つーかこのアプリの怖いところは

イラスト協力 うNこ@motono_MonoToneさま

 

お分かり頂けるだろうか、図鑑の並び順が『飼育と観察』『乗りもの』『人間』なのである、狙ってますね小学館、さすがです!おまけに

 

イラスト協力 うNこ@motono_MonoToneさま

『花』ですって、めしべがピーンと……

 

しゅごいよね。

 

ってことで凱プロデュースの辞典も作ってみたよ

イラスト協力 うNこ@motono_MonoToneさま

モノクロ線画の味を生かして一服盛ったターゲットがラリってアントナンと交代するまでのカイをこっそり盗み撮りしたコレクションってことで……

 とはいえモニター越しでしか見ていない凱よりも生で拝めたターゲットのおっさんの方が幸せだと思う 笑

 

最後になりますが

うNこさま、快諾ありがとうございました

 

 

この月夜 いつか見たりき 猫の恋

猫の日恒例の俳句、今年は山口誓子の一句。

『見たりき』と言うのは見たとか、見ていたという意味だそうですw

猫の恋って発情して喧しいというイメージだけど
こっそりいつの間にか交尾していたっていう場合もあるというワケで…

 

 地球で日食が起きる時、月もまた地球の影に入り闇に閉ざされる『食』が起こる。こと皆既日食においては金環食やダイヤモンドリングの現象が地球と同じように起きるのだ。そしてこの天体ショーを見ようと押し掛ける観光客のために月政府はドームをスペースデブリの衝突から守っている外殻シールドを特別に解除させていた。
 歳入をインバウンドに頼る政府にとって当然の措置ともいえる。

 眩い太陽の白い光が翳り、闇に変わるにつれドームを飾る満天にの星とそこにくっきりと浮かぶ赤い地球の影は圧巻ですらある。この日だけは地球の衛星である月も地球を『月』にすることができるのだ。

 公邸の中庭でその光景を一緒に眺めていた幼い頃と同じようにカイと過ごそうと月に戻った藍は窓から差し込む光の変化に気付いた。

 特殊樹脂製のドームを通してでさえ焼けつくような熱を含んでいた日光が温度を下げている。

 まだ『食』には早いがカイを誘って中庭に下りよう、そう考えながら何気なく窓から見下ろしたそこで彼の保護者二人がベンチで唇を寄せていた。

 無理やり三四郎が唇を奪っているのではない、軽く顎を上げカイはされるがまま口付けを受けていた。

 頬をかっと赤くして藍は力いっぱいカーテンを閉めた。

 こんな光景を前も見たことがある、たしか部分日食だったあの日、カイは反らせた白い喉を噛まれていた。街中で目にする月人と違って潔癖なカイはきっと怒りだすだろうと思っていたのに解放された彼はそのあと自分から三四郎に口付けていた。

 あの日までカイの恋人が三四郎だは思っていなかった、『バディ』であっても『恋人』じゃないと思っていた        そしてカイが堪らなく艶やかだと初めて知った。

 あんなカイは嫌いだ、カイらしくない!!

 藍色の瞳に精一杯力を込めて胸騒ぎを覚える自分に言い聞かす。

 三四郎がカイをあんな風にさせているんだ!

 だから三四郎をカイに近づけさせない、藍が二人を邪魔することを決めた瞬間だった。
 

お久しぶりです……!
9月11日からほぼ4か月ぶりの更新になります。

この4か月の間ナニしていたのかというと、なーんにもしてません、ていうか気力がなかったです。

 秋のリンクスフェアの小冊子にSSが掲載されないことが分かった時点で気力が尽きたというか…

 というのも別々の病院に入院した両親の対応と退院後のあれこれで9月は潰れ、10月頭に掃除に行った息子のトコで深夜外来に駆け込むような片頭痛に見舞われしばらく鎮痛剤が手放せなくなったり、守備範囲外の仕事を押し付けられたりでノー味噌がパンクしてました。
 

 精々ぼーっとネットサーフで字面を眺めているか、身の回りのことを呟くくらいでひたすら寝ていたorz
 砂漠のような4か月だった……潤いが欲しい……

 

……という書き出しで昨年11/28に書き始めて幾星霜……年を越えて2月も終わろうとしております!

ということで遅ればせながらニーハイの日!

 

 きつい眼差しで切り付けるように周囲を威嚇していた藍の警戒心をほぐし、育ってきた黒幇の世界とは全く異なる社会常識を一通り躾けたカイが彼を『養い子』として公にお披露目するとしたらどうなるか。

 

 

 三四郎の幼い頃を想像させるざんばらに伸びていた髪を肩口で綺麗に切り揃え、8歳児らしい正装として『ジャケット・半ズボン・ブラウスシャツ・リボンタイ・ニーハイ・エナメル靴』という某囲碁漫画におけるライバルキャラのようないで立ちでパーティーで藍はスポットライトを浴びた。
 本当はこんな子供っぽい『お坊ちゃま』のような恰好はしたくないのに、嬉しそうに楽しそうにリリアンと相談しながらコーディネイトをしていたカイに抵抗できるだろうか、できようはずもない。

 だがしかし、快楽の申し子たる月人、それも生粋の月人に『養育』されている藍を見る周囲の視線は子どもの月人を見るものだった。同時に黒幇の女たちに慈しまれて育った彼はセックスの知識はあっても、欲に駆られた相手をいなすだけの経験はなかった。

 結果、招待客の前ではおとなしく常識的に振舞うようカイから期待されていた藍はパーティ会場から人気のない場所にモブに連れ出されてしまった。

 半ば公とはいえプライベートのパーティーに招待されるだけのポジションにある相手にうかつなことはできない。距離を置き間合いを読む格闘ならば隙を突き逃げ出すことも可能だったろう、しかしいくら相手が愚鈍な素人であれ圧し掛かった大人の『体重』は8歳の肉体にとってハンディがありすぎた。

 カイに叩きのめされた時の悔しさとは別の屈辱と怒りに眼をぎらつかせ可能な限りの抵抗を止めない藍を体重で制圧した男の背後から、気配もなく抑揚のない静かなハスキーヴォイスがかかった。

「お酒を召しているからとはいえふざけが過ぎますよ、サー」

藍の立てた爪が作った皺とほつれが刻まれたタキシードの背を見下ろす深紅のカレイドスコープアイズが濡れた宝玉のように光を弾いている。普段は優しい微笑を形作っている唇は冷笑に歪んでいた。

「それとも主役を連れ出し私の面子を潰そうとでも?」

藍を抑えたまま振り返ったモブにカイが部屋の奥に視線を投げた。

 見事なドレープを作っているカーテンの向こうから獲物に忍び寄る肉食獣のような足取りで略式礼装の軍服を纏った紅子が現れる。
 藍の保護者達は全く気付かせることなく部屋を回り込み両面から二人を挟み込んだのだ。
 男が息を飲んだ。

「元首殿にお預けした私の甥を誘うのであれば私達にも一言あってもいいだろう」

嫌なものを見た時の三四郎とそっくりな表情で鼻に皺を寄せた紅子が男の襟を無造作に掴み軽々と引き摺り立たせた。

「サーの心意気は承知した、兄達も話が聞きたかろう」

にッと赤い唇を吊り上げ恫喝するような視線で彼女は男を睨んだ後、床に座り込んだままの藍に叔母の顔で微笑んでみせた。しかしすぐにその口元は引き締められ軍人のそれに変わる。

「あとは頼んだぞ」

そうひとこと言い置き男を連行した彼女と入れ替わりにカイが座り込んだままの藍の傍らに身を屈めた。

「無事でよかった……私が礼儀を強く言い付けたばかりに怖い思いをさせてしまいました」

乱れた髪を指で整え立てそうかと尋ねられ藍は当然だと言わんばかりに身軽く立ち上がった。しかし床の上で揉み合った際にできた膝の擦り傷を見つけたカイが苦し気に瞳を銀色に染めさせた。

「大丈夫だよ、これくらい。それにこうしたら見えなくなる」
大したことでもないようにずり下がったニーハイを上げようとした藍よりも早くカイが引き上げる。そして無残に脱げかけた着衣を丁寧に正し埃を払った。

「なんで……そんな顔をしているの」

硬い表情で俯いたまま自分の顔を見ないカイに藍は小さく首を傾ける。
「カイは悪くない、悪いのはあの男だ。それにちゃんと叔母さまと助けに来てくれた」

言われるままのこのこと付いて行った自分が悪いんだと言い切った少年を見上げたカイの微笑は思い詰めたように硬い。

 カイがこんな作り笑いをしたことは一度もなかった       見たこともない透明感のない金属色のカレイドスコープアイズに、胸の奥がざわつく息苦しさを覚え少年は視線を外し唇を引き締めた。

「……カイは……自分の面子の為に僕を探して助けに来たの」

「それはありません」

強い否定に金属色の抜けない万華鏡の瞳を覗き込む。

「その面子って三四郎に顔向けできなくなるからってことじゃないよね」

疑いを隠そうとしないきつい眼差しを受け止めたカイの手が藍の両肩に置かれた。

「マキノ一族の力が必要なんです。私が養育することは必ずしもあなたにいい影響をばかリを与える訳ではありません。准将もそれを判って力を貸してくださろうとしています」
「カイから……? 悪い影響って、それなに」

真剣なカイを他所に藍は屈託もなく笑い声をあげた。

「よく分らないけどぜんぶ僕の為だっていうことだよね」
ひとり頷き彼は明度の戻らない瞳に笑いかける。

「そろそろ会場に戻らないと。主役が不在じゃ駄目だろ」
 

 藍の部屋のモニターが前触れもなく点灯し張りのある声がスピーカーから溢れ出した。

       おーい、カイ、そこにいるんだろ
真夜中だというのに遠慮の欠片もない大声だ。

      紅子が連絡入れろって伝言寄こしたんだ
事前連絡なしの通信理由を一方的にまくし立てるとこちらの反応を待つように沈黙する。常夜灯の薄灯の中に青白く輝くモニターが照らす壁の中で黒い影は微動だにしない。

 藍のベッドサイドに付き添っていたカイは息を殺して壁に映る影を見詰めた。
 深い眠りに入り無防備になった藍の心の中を探り、力が及ばなかった悔しさと怒りが占めた中に埋もれていた未熟さ故の浅くすんだ性的な恐怖を取り除いたのだ。

藍に今夜の影響は残らないと分っていても今の自分の顔を三四郎に見られたくなかった、どれほど取り繕いポーカーフェイスを装っても勘の良い男は自分の心情を一目で見抜くだろう。なによりも『事務的に』今夜の出来事を三四郎に伝えることなどできそうになかった。

 早く諦めて通信を切ってくれ、どの空域にいるのか知る由もないが上官が許可した交信時間が過ぎるのをカイは祈るような思いで待つ。

      カイ、あんたがそのつもりなら凱か紅子にこのまま繋ぐぞ
恫喝する低い声が三四郎に引く気がないのを教える。同時に彼が連邦軍の艦船に勤務していることを伝えた。准将がバックについているのだ、この越権行為ともいえる通信だろうと辺境の士官に制限など不可能だ。

 カイが応じない限り交信は続く。

 拳を握り顎を引いたカイを苛立ちの滲む声で短気な男が急かす。

「……藍が男に襲われた……」

藍のベッドに寄せた椅子からどうしても動くことができずカイは薄闇の中でより掠れた声で告白した。

「私が礼儀を守るよう強く言いつけたせいだ……」

あれからずっと鉛を思わせる重く沈んだ銀色になったままの目で青白い光の中の影に懺悔する。

「私のせいだ……船を降りた私がしていたことが周囲の藍を見る目を歪めてしまった」

自嘲というには暗すぎる自虐的な笑みが血の気のない唇に浮かんだ。

 月の独立のための諜報の一環としてカイは積極的に『月人』であることを活用した。妖しく輝く万華鏡の瞳で相手を見詰め、微笑む口元を淫蕩に薄く開いて、望まれるまま腰を抱かせ囁くような声で会話をしてのけた。

 真実がどうであれ月人そのものだと思い込ませてきた人間たちの意識は簡単に切り替わらない。彼らにとって国家元首になろうともカイの本性は今も『月人』のままなのだ。

「私はどう思われても構わない、だが藍が『子どもの月人』だと思われるのは……」

耐えられないという呟きが堪えていた溜息と共に零れた。

 かつてカイとのあらぬ噂を立てられたドレイクのように真実は自分たちが知っていればいいと聞き流すことはできない。

「藍は月人の私とは違う」

 月人・イシスの生き方を嫌悪し憎んできたカイは『カイの生き方』までも憎みそうなのを自覚する。

      まぁ、あれだけ派手にやっていたんだ。覚えている奴もいるし掘り返す奴もいるだろ。あんたが

      黙っていたところでいずれ藍の耳にも噂が入ることになるだろうな

口にしなかったカイの懸念を本当の保護者はあっさりと肯定した。

「そうだな………」

美しく潔癖なカイと信じている藍は『それ』を知ったとき何を感じるのだろう……真っ直ぐ見上げる澄んだ瞳は変わってしまうのだろうか。

 なによりも年端もいかない幼少期から欲望に耽溺してきたカイは加害者側の人間だった。藍を襲った男と、使い捨ての玩具のように男を弄んでいた月人に大差はない。

 近い未来を思いカイは唇を噛みしめる。

「ふふ……月の独立のためならどんな犠牲も厭わないと覚悟していたが……」
これも独立を果たした代償なのかというカイらしくない後悔の呟きは三四郎を呆れさせたらしい。

      あんたの子育てに口を挟む気はないけど藍にはクズに育つ権利もあるんだぜ

カイの苦悩を他所に実の父親の声は信じられないほど軽い。事実、連絡を寄こしたのが紅子だったことでマキノ一族が動いたのを察した彼は藍の今後をさほど心配していなかった。それどころか今日の問題は解決したとさえ思っている。

      あんたにはあんたの理想のカタチがあるんだろうけどさ

『理想』から逸脱するのを厭う思いがカイの中にあるのを言い当て男は面白そうに付け加えた。
      月人に育ったらもう愛せないか?

思いもよらない指摘に椅子を蹴るように立ち上がったカイの気配を読んだ男が吹き出した。

「三四郎!!」

       似たようなことをオヤジさんも言ってたぜ、自分のせいであんたを歪めたってさ

遠い昔、ジュール・ヴェルヌでの初めて面談したドレイクの自責を思い出した三四郎が感心したように付け加えた。

       親バカなとこまでオヤジさんとそっくりだな

「………」

       もっともあんたはオヤジさんと違って身勝手だけどな、藍の未来を心配しているふりをして昔

       の自分を知られて嫌われるのを怖がってる

勘の良い男は容易くカイの本音を抉り出し無邪気に突き付けて見せた。そして何度も耳にしたことのある台詞を付け加えた。

       これだから頭のいい奴は……先のことをいま怖がってもしょうがねえだろ、考えすぎなんだ

      よ。後悔はそうなった時にしたらいい
勝手に未来を悲観して自分を責めて……あんたは少しも変わらない、嘆きなのか呆れているのかわからないぼやきを漏らした三四郎が聞き慣れた言葉で締めくくる。

       もっと気楽に考えろよ

「気楽にか……」      

サイコセラピーで傷を取り除いても記憶までを消すことはできない。たとえこのまま記憶の底に埋もれたとしても、無意識下のそれに人生を歪められる可能性は否定できない。 ふとした拍子に蘇った記憶がより深い傷を作らないとも限らなかった。単純で強靭な精神力を持つ三四郎のように全てを終わったことにはカイにはできなかった。

 全部私のせいだ、許されるはずはない、薄闇に溶け込んだカイは悲観的な予想に沈黙する。

       だから、そういうのはそうなったときに悩めばいいだろ、起きちまったことは変えられない

起こってもいないことを悩むのは無駄だ、目を吊り上げ苛々と三四郎が声を張り上げた。

       あんたは身勝手なんだから藍がどうなろうとあんたのままでいればいいだろ

過去を知られたとしても自分が変わらないのなら、何も変わらないのと同じだと言い切った三四郎は藍との親子関係を二人で完結しているカイに溜息を吐いた。

       考えてみろよ、昔のあんたより今の俺の方がよっぽどマズイ存在だと思うんだけどな、あんた

      と藍にとって

藍の家族はあんただけじゃないんだぞ、こんなに一生懸命稼いでいるのに爪弾きは酷くはないか、あんた俺があいつの実の親なのを忘れているだろう、そんな拗ねた三四郎の苦言に硬く引き締められていた唇が緩んだ。

「藍がおまえの息子だということを忘れたことはない。そしておまえが私の障害だとも考えていない」

自分たちの絆を形にするまでに超えてきたものを思えば人の蔑みなと゜障害のうちにも入らないからだ。だが幼い藍に同じことを求めるのは過酷だ。
「……・藍は酷いハンディを背負わされているんだな……」

見たくないもの、知りたくないものをこの先いくつも突き付けられることになる、カイは立ち上がり闇を照らすモニターの前に立った。そして光の粒が乱舞する澄んだ瞳で愛して止まない男を見上げた。

「もし藍に過去を知られたら正直に楽しんでいたと認めようと思う」

青さの残る頬で微笑んだカイの声に澱みはない。

「愛も恋も良く知らない私は子どもだった」

自身の心が歪むまで過去を蒸し返しては楔にして胸に突き立ててきたのを懐かしむように目を細めた。

「初めて恋をして私の子ども時代は終わった」

私も子どもだった、何もわかっていない子供だった、子どもだったからできた、血の色が戻らない唇で繰り返してカイは躊躇いがちに三四郎に尋ねた。

「藍にはおまえを愛していると言っていいか……? 」
心の底まで見通せそうなほど透明だった瞳にすっと銀色の翳りが挿した。

 遠い昔に厳しい口調で『愛している』と言うのを禁じられた記憶は鮮明で、カイは以来その言いつけを守り続けてきた。

 そんな独り胸の中で繰り返してきたものは本当に愛なのか、そしてそれは三四郎の求める愛し方を満たしているのか、答えを求めて覗き込んだモニターの中で厳しいアーモンドアイズが不安の滲む視線を弾いた。

       それは言うな

ぴしゃりと叩き付けられた拒絶の声は冷え切っており幾万の距離を越えて伝わる感情は凍てついている。

       俺に聞かなきゃ言えないような薄っぺらな言葉なら使わない方がいい

吐き捨てた三四郎が話は終わったと通信回路の切断作業を手際よく始めたのをカイは呆然と見詰めた。ここまで激しく拒否されるとは思ってもなかったのだ。

 どうして、つい漏れ出た小さな呟きにも三四郎の手は止まらない。カウントダウンを始めた接続停止ランプの点滅が彼の頬を薄く染めている。

       あんたの気持ちを決めるのは俺じゃない、俺を理由にするな

抑えた声でカイの問いに答えた三四郎が小さく犬歯を覗かせ笑ってみせた。

       あんたが信じていないなら、俺も信じない

既視感のあるそれが最期の言葉だった。軽い電子音と共にブラックアウトしたモニターの前で立ち尽くしたカイはやがて小さく笑い声をあげた。

 薄闇の中でも輝く美しい瞳に涙が滲む。

 最初から赦されていたなんて       ただ私が私を信じ切れてなかっただけだった……

 どうしようもなく跳ねる鼓動と、息苦しくさせる胸の疼きと、遣る瀬無い寂しさが混ざり合ったこの気持ちを私が『愛』だと信じるのなら『愛』と呼んでいいんだ……

 華奢な指で目尻に浮いた涙を拭って彼は微笑む。

 誰の許しもいらない。

 三四郎の激しい拒絶の理由にようやくたどり着けたカイの頬に血色が戻る。

 緊張に震える手で指輪を嵌めたドレイクの様子を語った母・アルシノエの気持ちが初めて解った気がした。

 ふふ……愛していると言ったらおまえはどう答えるんだろうな

 場数を踏んだ経験豊富な男が手と背中にびっしょりと汗をかき耳まで頬を紅潮させ、初心な少年のようにぎこちなく『愛してる』と返してくれるのを想像すると自然笑みが零れる。

 一度だけの跪いたプロポーズ、一度だけの『愛している』、一度だけでも私たちは十分だ。

 あとはその一度を信じ続けるだけのこと。

 だから最初で最後の『愛している』を伝えるまでは誰にも三四郎を愛しているとは言うまい、もの映さぬモニターに誓いカイは深く眠る藍の枕元に跪く。
 三四郎とカイによって運命を替えられた少年の頬にそっと触れた。

「あなたには愛していると数えきれないくらい何度でも言いましょう」

 

 

終った………!!

狙ったのは藍のニーハイを上げてあげるカイ、というシチュだったのに

いかにして藍にニーハイを穿かせるか、その時は坊ちゃまコーデだよね、じゃあパーティだ!

うん、月人が育てている男の子って来たらムラムラしゃうよね   って設定組んだのが運の尽き。

 発想が邪だったから、三四郎とのやり取りが狙った方に行かなくってここまで時間が……

 

 藍の将来を懸念しながら自分のことしか考えられなくなって行く身勝手なカイと、そういうカイでいいという三四郎と言うカタチで話を作るあたり、私が藍に一番つめたいと言えるでしょう 笑

 

さぁ、猫の日ガンバル……

 間に合わなかった!

:

以下、妄想文

 

 公用車の車窓からすることもなく真夜中の繁華街を眺めていたカイは、ふと目に入ったコンビニエンスストアに停車するように運転手に命じた。

 一般人であれば気軽に立ち寄れるのだろうが護衛車両を伴っているとなるとそう簡単ではない。警備の都合上、予定を変えるのは好ましくないのだ。そのことをカイはよく理解していた。

 同乗するSPが慌ただしく前後の車両と連絡を取り始める中、アントナンが不思議そうに尋ねてくる。

「ご入用なものがあればすぐに手配しますが」

連邦中に展開しているチェーン店舗に並べられている商品のレベルはカイが使用している品質には到底及ばない。なによりもあと数分後には公邸に到着するのだ、すべてが揃っているそこを前に敢えて立ち寄る理由はなかった。訝るアントナンを冷たい横顔で黙殺しカイは、歓楽街に不釣り合いな物々しい警備の敷かれたコンビニエンスストアの駐車場に降り立った。

 

 木目の美しい天然木の一枚板で作られたデスクにカイは道すがら購入した品を並べ置く。

 どこでも、いつでも、連邦中で手に入る安価なチョコレートバーと度数だけは高いラム酒。何の変哲もないそれらをカイは満足げに眺める。

 きっと見知らぬどこかの街であの男も口にしている。

 船にいた時は同じものを食べていた      単調で同じことの繰り返しが続く航海で日々違っていたのが食事だった。食事だけが昨日と今日と明日を確実に違うものにしていた。時間感覚が曖昧になる中、摂った食事は意外なほど日付を区別させた。バラエティーに富んだメニューの狙いはそこにあるのかもしれない。

 そして船を降りた今、それぞれが重ならない日々を送っている。しかし目の前のチョコレートとラム酒は別々の場所と時間を過ごす二人の一日を再び重ねてくれそうな気がした。

「よいバレンタインを……」

胸の中でその名を呟いてカイは黒褐色のチョコレートを口に含んだ。  

 

Twitterのフォロワーさんからハリネズミぬいぐるみにバイザーを着けた画像を頂いたので

薄い本を出していた当時の懐かしいカットを引っ張りしてあげてみた。

 

 自分でラフを作り作画を妹にお願いしてイベントで配るインフォメペーパーに載せていた奴。

子猫の三四郎と尻ネズミのカイは幸いなことに好評で本は出なくともペーパーは楽しみにしてくださっていた方もいらっしゃいました。

 小説サークルだったのでサークル傾向を知って頂くためにSSを一つ載せてた、ここで言うと落書きみたいなの。起承転結を短く決めるのは結構スリリングだったなー

 

 ということで季節がらのカットを上げておきます

 

 

 

 

 

 

 

これでもサーシャファンですがw

 

 

 

 

沖先生の版画展示販売が行われることになりました会場では原画も展示されるとのことなのでお近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか

 


公式HP→

KFCことケンタッキーフライドチキン公認のゲームが発売されるらしい。

 

 

ほっぺも腹もすっきりしたカーネルおじさんを攻略するゲームだということなんですが、KFCとくればファストフードの双璧を成す道化師が看板のhamburger屋じゃないですか。

 ショッピングモールのフードコートにずらりと並ぶテーブルの両端で互いに見つめ合うおじさんと道化師の胸焼けしそうなファストフードラブ

 決して許されない禁断のハイカロリーな恋!!

 おじさんを攻略するのはやっぱ道化師だよな 笑

 といいつつ、

なんかこの気障くさくて、眼鏡くいってところに凱を思い出してしてね……
 白髪にもならず、身体も若さを保っているらしい
凱がもし総白髪になったとしたらこんな感じかと 笑

 

 怖いもの見たさでイケ伯父カーネル・サンダースの動画を見てみようという方は
こちら→