スペイン語を話す視聴者が、初めてOTTアプリを開く場面を想像してみてください。メニューだけでなく、カテゴリー名、映画のタイトル、作品紹介も英語で表示されています。視聴者は何か見たい作品を探して何ページか見て回りますが、ジャンルの違いも、作品の内容も、スペイン語の音声や字幕があるかどうかもわかりません。1、2分後、アプリを閉じ、そのまま戻ってこなくなります。想象一下,一位讲西班牙语的观众第一次打开一个OTT应用。不仅菜单,就连类别名称、电影标题和简介也全是英文的。观众浏览了好几页,想找点东西看,但却搞不清楚不同类型的电影有什么区别,也不知道电影有没有西班牙语配音或字幕。一两分钟后,他们就关掉了应用,再也没打开过。
スペイン語をアラビア語、タガログ語、ベトナム語に置き換えても、結果は大きく変わりません。視聴者が離れ、コンテンツやマーケティングに投じた集客費用が無駄になってしまいます。事業者にとって、視聴者の継続利用は動画の再生前から始まっています。まずは、視聴者が自分の言語で使えるアプリを用意することが大切です。
では、視聴者が実際に使える多言語対応OTTプラットフォームを構築するには、何が必要でしょうか。単に「言語」切り替えを追加するだけでは十分ではありません。画面の表示言語、コンテンツのメタデータ、作品ごとの音声・字幕の選択肢という、3つの領域にそれぞれ対応する必要があります。どれか一つでも不十分であれば、視聴者が離れてしまう可能性があります。
この記事では、これら3つの領域を整理し、OTT Makerでそれぞれを設定する方法と、公開前に確認したいチェック項目を紹介します。
多言語対応OTTプラットフォームを構成する3つの領域とは?
多言語対応OTTプラットフォームの構築では、画面、コンテンツ情報、再生するコンテンツを分けて考える必要があります。
画面は視聴者がサービス内をスムーズに操作できるかを左右します。コンテンツ情報は、視聴者が作品を探し、その内容を理解するために役立ちます。再生するコンテンツは、視聴者が理解できる言語で番組を楽しめるかに関わります。3つの領域は連携していますが、それぞれ個別に設定し、管理する必要があります。
領域1:視聴者と運営チームの画面表示言語
画面の表示言語には、視聴者向けアプリと運営管理画面の2つがあります。
アプリは視聴者が利用するもので、メニュー、ボタン、設定、システムメッセージなどが含まれます。管理画面は、運営担当者がコンテンツ管理、各種設定、公開などの業務に使用します。
この2つは利用者が異なるため、必ずしも同じ言語にする必要はありません。
例えば、運営チームは中国語の管理画面でプラットフォームを運営しながら、主要な視聴者にはスペイン語の画面を提供できます。管理画面の言語によって、視聴者がアプリで使う言語が決まる必要はありません。
そのため、アプリの初期表示言語と当初から対応する言語は、ターゲット視聴者のニーズに合わせて選びます。一方、管理画面の言語は、運営チームの日常業務に合わせて選ぶことが大切です。
領域2:作品を探し、理解するためのコンテンツ情報
視聴体験を支えるのは、メニューやボタンだけではありません。カテゴリー名、映画のタイトル、作品紹介、エピソード情報も視聴者が理解できる言語で提供することで、作品を探し、選びやすくなります。
こうした情報は、同じ作品に正しく紐づけたうえで、言語ごとに個別に管理する必要があります。
コンテンツライブラリが大きい事業者にとって、作品ごとに複数言語のメタデータを入力する作業には時間がかかります。作業を効率化するために、データベースからの一括インポートがよく利用されます。
ただし、インポートした情報が常に完全かつ正確とは限りません。メタデータが正しい作品に対応しているかを確認し、不足する情報を補う必要があります。
日々のコンテンツ管理も同様です。新しい作品を追加したり、既存の情報を更新したりする際は、対応する各言語の情報も更新する必要があります。そうしないと、同じ作品でも言語によって表示内容に違いが生じることがあります。
領域3:音声言語と字幕
各作品には、ターゲット視聴者が理解できる音声トラックまたは字幕を用意し、選択できる言語をわかりやすく表示することが大切です。
同じ作品の言語版ごとに別の動画ソースを使用する場合は、それぞれに再生URLを設定することで、視聴者が希望する版を選べるようにできます。
動画ソースに使用可能な字幕がすでに含まれている場合、同じ字幕ファイルを再度アップロードする必要はありません。字幕を追加したい場合は、対応する言語のファイルをアップロードできます。
視聴者はアプリ内で別の言語版の動画を選択したり、字幕を切り替えたりできます。
OTT Makerによる多言語プラットフォーム運営の支援
OTT Makerでは、運営チームが一つのコンテンツライブラリ内で多言語情報を管理し、対象市場のニーズに応じて画面の表示言語、動画の各言語版、字幕を追加できます。
以下では、3つの領域について具体的に説明します。
視聴者向けの対応言語を増やし、画面を調整する
スペイン語圏など新たな言語市場に進出する際、対応する言語パックをアップロードすることで、視聴者向けアプリの対応言語を増やせます。
運営担当者はCMSでアプリのページレイアウトを編集し、プレビューで表示を確認することもできます。これにより、言語設定と画面の調整をあわせて行えます。
多言語メタデータの管理を日常業務に組み込む
カテゴリー名、映画のタイトル、作品紹介は、CMSで言語ごとに入力できます。視聴者向けアプリには、視聴者が選択した言語に対応する情報が表示されます。
同じカテゴリーに複数言語の名称を設定できるため、言語を追加するたびに別のカテゴリー構造を作る必要はありません。
映画情報を準備する際は、TMDBの多言語オプションを利用して、タイトル、作品紹介などの利用可能なメタデータをインポートできます。その後、インポートした情報が正しい映画に対応しているかを確認し、不足する情報を補います。
新たに追加するコンテンツについても、「インポート・確認・補完」という同じ手順を踏むことで、手入力を減らし、長期的な多言語コンテンツの管理をしやすくできます。
同じ作品の音声版と字幕を管理する
同じ作品のオリジナル音声版と吹き替え版は、それぞれ別のエピソードとして登録し、個別の再生URLを設定できます。対応するエピソードには、複数言語のSRT字幕ファイルも追加できます。
例えば、当初はオリジナル音声とスペイン語字幕で映画を提供し、その後スペイン語吹き替えの動画ソースが利用できるようになった時点で、運営担当者が対応するエピソードと再生URLを追加できます。
これにより、運営チームは追加のコンテンツ素材が用意できた段階で、選択できる言語を徐々に増やせます。視聴者は同じ作品内で希望する版を選び、プレーヤー上で字幕を切り替えられます。
公開前に確認したいこと
公開前に、スマートフォンやテレビなどの対象デバイスで、提供予定のすべての言語をテストしましょう。作品を探して選び、動画を再生するまでの一連の流れを確認し、特に次の3点に注意します。
画面の表示言語:メニュー、ボタン、システムメッセージがすべて選択した言語で表示されるか確認します。文字の切れ、欠落、位置ずれがないかも確認しましょう。
コンテンツ情報:カテゴリー名、映画のタイトル、作品紹介、エピソード情報がそれぞれの言語で表示されるか確認します。空欄や、作品と情報の紐づけ間違いがないかも確認しましょう。
音声言語と字幕:同じ作品内で利用可能な言語版を選択できるか、再生中に字幕を正常に切り替えられるかを確認します。
新しいコンテンツや言語を追加するたびに、これらの確認を繰り返しましょう。
多言語対応OTTプラットフォームの構築や拡張をご検討の場合は、必要な設定についてOTT Makerにご相談ください。製品の詳細はOTT Makerの公式サイトをご覧ください。