動画配信サービスのアカウント共有を、ログイン端末数の制限で管理するには
動画配信サービスに加入したユーザーは、テレビやスマートフォン、タブレットなどで同じアカウントにログインすることがあります。視聴者にとっては、普段使う端末を切り替えているだけかもしれません。しかし、契約プランで認められた範囲を超えて複数の人が日常的にアカウントを共有していても、運営側が受け取る料金は1契約分のままです。
ログインできる端末数に明確な上限がなければ、1つのアカウントが使われる端末は徐々に増えていきます。その結果、獲得できたはずの契約を逃す可能性があるだけでなく、実際の視聴者数も把握しにくくなり、コンテンツ調達や広告販売、料金プランの設計にも影響します。
OTT Makerでは、アカウントごとにログイン状態を維持できる端末数を設定できます。上限を超えた場合は、設定されたルールに従ってログイン状態が処理されるため、運営側はアカウントの利用範囲を管理できます。
アカウント共有――見えにくい収益の取りこぼし
アカウント共有では、複数の人が1つの有料契約を利用します。視聴者にとっては手軽にサービスを共有する方法でも、契約プランの許容範囲を超える共有は、運営側にとって潜在的な契約収入の取りこぼしにつながります。
例えば、有料アカウントが1,000件あり、各アカウントを平均3人が利用していると仮定します。この場合、サービスは約3,000人に視聴を提供している一方で、収入は1,000契約分です。共有によって総視聴時間が増えれば、追加の利用者が個別に契約していなくても、通信量やサービス提供コストが増える可能性があります。
問題は契約収入だけではありません。アカウント共有は、視聴者データの解釈も難しくします。実際に何人がサービスを利用しているのか分からなければ、コンテンツ調達や広告販売の判断に十分な根拠を持ちにくくなります。また、1つのアカウントに複数人の視聴履歴が混在すると、その利用者に合った上位プランを提案することも難しくなります。
端末の利用に明確な上限がなければ、1契約がどこまで共有されているかを管理するのは困難です。
ログイン端末数の制限で管理できること
この制限は、1つのアカウントで同時にログイン状態を維持できる端末数を定めるものです。サービスはログイン時に各端末を識別し、アカウントに設定された端末数の上限に照らして管理します。
例えば、上限が1台の場合、ログイン状態を維持できるのは1台だけです。2台目の端末でログインすると、先にログインしていた端末は自動的にログアウトされます。
上限が3台の場合は、最大3台までログイン状態を維持できます。4台目の端末でログインすると、最も早くログインした端末がログアウトされます。
OTT Makerでアカウントのログイン端末数を管理する
OTT Makerでは、アカウントの利用制限と端末管理を1つの管理画面で行えます。ユーザーごとに利用可能な端末数を設定し、アカウントに紐づく端末を確認できます。記録された利用状況が顧客の通常の使い方と合わない場合には、状況に応じた対応も可能です。
ステップ1:契約プランに合わせて端末数を設定する
「ユーザー管理」では、アカウントごとに利用可能な端末数を設定できます。ユーザーの新規登録時に設定するほか、後からユーザー編集画面で変更することもできます。
端末数は、顧客が契約しているプランに合わせて設定します。
- 1台限定プラン:利用可能な端末数を1台に設定します。
- 標準的なファミリープラン:2台または3台に設定します。
- 上位プラン:利用可能な端末数をさらに増やします。
端末数の上限を設定すると、新しい端末のログインによって上限を超えた際に、既存端末のログイン状態が自動的に処理されます。
運営担当者がその都度手動で対応する必要はありません。これにより、1つのアカウントが際限なく多くの端末で使われることを抑えられます。
ステップ2:アカウントに紐づく端末を確認する
ユーザーから「何度もログアウトされる」と問い合わせがあった場合や、同じアカウントが複数の地域で使われているように見える場合は、まず、そのアカウントにどの端末が紐づいているかを確認します。
「ユーザー管理」→「端末管理」では、アカウントに紐づく端末のオンライン状態、IPアドレス、国・地域、シリアル番号、CPUIDなどの情報を確認できます。
例えば、1つのアカウントにテレビ、スマートフォン、タブレットが紐づいていても、それは通常の利用であることが少なくありません。
一方、同じアカウントの端末が異なる地域で利用されており、顧客から聞いた利用状況とも一致しない場合は、詳しく確認する必要があります。
ステップ3:対象のアカウントを探し、状況に応じて対応する
「端末管理」では、アカウント、ユーザーグループ、MACアドレス、IPアドレス、国・地域、CPUID、端末の状態などを条件に端末を検索できます。
気になる利用状況があれば、まず端末の記録と契約状況を確認し、そのうえで対応を判断します。
状況に応じて、アカウントの利用可能端末数を変更する、パスワードを変更する、アカウントを無効にするといった対応が可能です。
まとめ
1契約で利用できる端末数に明確な上限がなければ、アカウント共有の管理は難しくなります。
アカウントごとに端末数の上限を設け、紐づく端末の記録を確認することで、動画配信サービスの運営者は契約の利用範囲を明確にし、過度なアカウント共有による管理上の問題を抑えられます。
動画配信アプリの端末利用を適切に管理したい方は、OTT Makerの端末管理機能についてお気軽にお問い合わせください:ottmaker.com