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東京カルチョ・リコルディ Tokyo Calcio Ricordi

サッカー 日本代表 海外サッカー jリーグ のコラムを書いていきます。マスコミが見逃しているオルタナーティブ・コラムをどうぞ。

日本

コロンビア

2019年3月22日親善試合日本代表0vs1コロンビア代表 「悪手」

 

 

前半

 
 

9ファルカオ モナコ33歳

10ハメス・ロドリゲス バイエルン

19ムリエル フィオレンチーナ     21ビジャ ボカ

16レルマ ボーンマス     5バリオス ゼニト

17マチャド ナシオナル      パラシオス ナシオナル2

23サンチェス トッテナム 13ミナ エバートン

        187cm           195cm

            12バルガス184cm

 

 
 

13鈴木武蔵185cm

 

8中島      9南野       21堂安

6山口蛍     7柴崎

 

4佐々木   3昌子   16富安   5室屋

 

1東口184cm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半の展開

コロンビアがディフェンスラインからビルトアップするも日本の守備ブロックの間隔ディスタンスが良く組み立てができない。パスがことごとく日本に奪われていた。日本はコロンビアの長所を的確に消し去っていた。

 

中盤のパスカットからカウンター。好機が生まれる。鈴木武蔵は体を張って前線でよくチャレンジしていたし、中島もいつものような安定性を発揮、攻撃の起点となっていた。苦し紛れのパスでないのでコロンビアは脅威を感じていた。

 

なぜ欠陥を抱えた選手を呼び続けるのか。

日本は山口蛍と昌子のの球際への詰めが甘いこと、昌子のクリアのショートがとても危険な状態であった。二人の共通した問題の原因はシンキングスピードが遅い為プレーに確信を欠くので中途半端なプレーになっていたためだ。

 

前半21分の佐々木の裏へ落されたパスにコロンビア右サイドピジャのクロスがファルカオにアジャスト。決定機となった。山口が右ボランチのバリオスへのプレッシングをためらったために余裕のループパスを食らったのだった。

 

後半8分のファルカオの決定機はハンドに救われたがこの決定機もファルカオの落としに5バルガスへのプレスを昌子がルーズプレス。圧力のない形で右サイドのパラシオスから精度の高いクロスがファルカオに合わされた。

 

後半18分の失点シーンはペナルティーボックス内でクロスを昌子が味方エンドライン方向にカットしたがクリアがショートボールはコロンビア左サイドに拾われる。ゲームが切れなかった。コロンビア11サパタのクロスに富安が手を手を後ろ手に組んでブロックするが右ひじにボールがヒット、PKとなってしまった。

 

この二人は交代するまで数回決断の鈍いプレーが目立ちコロンビアの決定機に寄与していたのだった。

 

悪手

失点シーンの前に香川を鈴木に代える交代ボードが掲げられていた。森保監督の悪手であった。ピッチ上にいる選手たちのリズムを狂わせたのではないだろうか。鈴木は前線で体を張りよく戦っており前線での可能性となっていたからだ。これを香川に代えると前線の強さが損なわれることが選手は感じたのではないか。

 

鈴木武蔵のワントップで体の強い潰れ役がいれば自然なフォーメーションの交代となったはずだ。

 

森保監督の動きも遅すぎた。交代でコロンビアに先手を取られて考えているうちに交代が10分ほど遅れていた。セリエで得点ランキング2位の189cmFWサパタが入ると強烈な2トップが横に並ぶことになった。

 

鎌田がトップに入ったときは既に後半34分になっていた。

鎌田は大迫同様シャドウーであるからワントップは難しい。オプサイドにも2度ほどかかっている。惜しいことにこのメンバになってからボールは日本にポゼッションされて波状攻撃が生まれている。不適切なポジションでの遅めの投入は選手を殺してしまう。

 

小林祐希のボランチにはポテンシャルの高さを感じた。広い視野で良いポジショニングもよかった。パスにハイテンポのリズムも出ていた。超一流が揃うコロンビア相手にはこの攻撃陣にワントップ鈴木のスタメンで80分くらい戦ってほしかった。クオリティーの高いこれらの選手で十分にチャンスをあげたほうがよい。

 

香川がMF深くまで下がってゲームメークをしていたのは後半34分以降の主導権に貢献していた。足りないのは前へ押し込む圧力で、かえすがえすも効いていた鈴木を交代させてしまったのが惜しまれた。富安をトップに上げるべきだった気迫も采配になかった。

 

バックグラウンド

AFC U-23選手権 最終予選がミャンマーで行われておりこの日マカオと戦っていたことは知られていないのではないか。U-22は8対0で勝利している。

この代表にはセンターバックで、板倉187cmFCフローニンゲン、町田190cm鹿島、立田189cm清水が参加していた。有望なディフェンダーであるこの3人は現A代表候補に匹敵する実力を持つ。富安と変わらない世代だ。至急この3人に岩波を含めて代表に参加させるべきディフェンダーだ。マカオに得点しても成長に寄与しないのだから。

 

日本代表は南米選手権にそなえ至急、

レジスタ青山のバックアップを作れ。

 

昨シーズンの終わりのこと。鹿島戦に右サイドバックから糸を引くようなロングパスがすごい精度でアジャストされた。内田篤人のサイドチェンジだった。

 

目の覚めるブンデスリーガレベルのパスだったのだ。彼はドイツ2部から帰国したが当時の状態とは違い、ついに能力が戻ったのだった。

 

内田の特徴はランニングスピードと内に切れ込んでのゲームメーク、シンキングスピード、危機察知能力、広い視野。サイドバックであるから球際での守備も上手い。天性の決断力もある。この才能をなにがしか、代表とは経緯はあるものの代表で使わない手はない。

 

現在日本代表では青山に代わるレジスタがいないという問題がある。

 

青山が出場しない代表のパフォーマンスはひどく退屈である。

 

彼が出ないとパスのリズムは概ね停滞し敵のビジョンを覆すような効果的な攻撃が出ない。よく言われる「崩しのないサッカー」が永遠と90分続くのである。

 

青山のプレーはハイテンポなパス供給で回りの選手を活かす。中央のポジションから多方向に出るパスは敵の予測を困難にして強いプレスを逃れることができる。またパスの長さもコントラストがあるので読まれにくい。活かされた選手は敵のハイプレスを受けにくいので数十パーセントもパフォーマンスが上がるのだった。これを「選手を活かす」という

 

このプレーは天性の資質が必要で、育成はなかなか困難のだ。

必要とされる才能は例えば早いシンキングスピードと瞬時に一番遠くにいるフリーの味方を見つける視野を持つ資質である。迷いのない決断力も必要でこれはチャレンジの回数と才能により熟成されていく。

 

若いときからいとも簡単に出来てしまうプレーヤーもいれば、何年たっても遅いプレーしかできない者もいる。若手のボランチが責任転嫁パスを多用したらシンキングスピードが遅いプレーヤーだ。

 

ボールをもらってから次のパスを見つけようとしているプレーヤーをコカ・コーラプレーヤーという。前もって次を予測していないプレーヤーのことで。炭酸が抜けたコカ・コーラのことに喩えたブーワードである。代表のボランチにこの選手が多くないだろうか?

コカ・コーラプレーヤーもシンキングスピードが停滞している選手の証である。これが崩しのないサッカーの原因である。

 

まずいことに2019年3月現在、アジアカップを見てもわかるように弾けるシンキングスピードを持ったレジスタ青山の脚のコンデションが悪い。

 

代表は至急バックアップを作らなくてはいけない。マリノスの扇原にはロングビジョンの素質があるがまだチャレンジが足りない。克服されつつあるが今からでは南米選手権に間に合わない。

 

内田篤人をレジスタで試したらどうだろう。かつてブラジル代表の右サイドバックのジョルジーニョがまさに鹿島でコンバートされ、レジスタとしてチームを建て直したように彼はそれができる。

 

内田と柴崎同じ時期にプレーしたかは別として、このコンビはけっこう現実的ではないか。

 

小林、柴崎、青山、内田のチームならどの組み合わせでも展開パスの渋滞に悩むことはないだろう。とくに青山+、内田+であとの2人を組み合わせるとリズミカルな攻撃が展開される代表になるだろう。

 

チーム強化に最も即効性があるのはボランチのレベルアップなのであるから。

 

 

 ペナルティーボックス右外から4人のイタリア代表守備陣のど真ん中を縦にツータッチのペネトレイト(突破)だった。緩急をつけたそのアッタカーはあっさり4人を置き去りにし既にゴール前5mほどでひきつった顔のGKと1対1になっていた。

 

その日背番号7番でプレーしていた堂安律の2017年U-20ワールドカップ大会対イタリア戦での2点目の得点シーンである。まさにジュニアス。

 

イタリアからは久しく表れていないタイプのアタッカンテと、かのサッカー大国から堂安は映ったのではないか。。イタリアとしては自国代表にそんな選手が出て来ないことが余程悔しかったのだろう、イタリアメディアはそっぽを向いたような反応であった。

 

彼の能力が秀逸であると思うのはこの状況はカウンターアタックではなく遅攻の場面で起こったことにある。相手は駆け出しの若いディフェンダーだったし、堂安は分析もされていないマッサラのアタッカンテだったのだが、守備に比類の強さを誇るイタリア人相手にめったに成功しないシュチレーションでディフェンダー4人を置き去りに。ペネトレート(突破)を難なくきめ、足の先でつついたボールはGKを越えてゴール・ネットを揺らしてしまったのだ。

 

ただしこの時の堂安のプレーポジションは右サイドプレーではなくトップ下に近いもっと中央寄りのゾーンでプレーしての出来事だった。

 

つまりあのとき彼はクロスを上げるような役割ではあまりプレーしていなかった。

 

彼は現在オランダ1部FCフローニンゲンでスタメンを張っている。素晴らしい活躍である。ポジションは右ワイドのアタッカーで今ではクロスを上げるシーンも多い。だがその精度がちょっと寂しいのだ。

残念なことに真っ直ぐなクロスがあまり曲がらず敵のディフェンダーに当たって跳ね返されるだけ。

 

彼はアジアカップ代表戦でも室屋が右ワイドから入れたような急激に曲がるピンポイントクロスを見せてくれていない。

 

クロスは苦手なのか、中へ切れ込んでワンツーをもらいながら突破をしたいのだろう。初動のタッチ数が多くなり、対戦相手にビデオで研究された彼は敵ディフェンダーからボールキープにヤマを張られてロストしてしまうシーンが目立ていたのだった。

 

クロスの切れ味、精度でいえば一つ上の世代で代表デビューしたころの久保裕也は日本トップレベルではなかったか。現状ではブンデスリーガでスタメンを取れず復調を待つ状態ではある彼だが右ワイドで使うならクロスの精度を持った選手を使うべきだ。

堂安はクロスを正しいやり方で磨き上げてから代表にまた選んでも遅くはない。

 

何しろこのポジションには居すぎるほど人材がいる日本代表なのだから。

 

ブンデスリーガではさほど凡庸な選手でもクロスだけはその脚力から強烈な回転をかけて蹴りこむ技能を持っている。クロスのひ弱さは日本選手共通の弱点だ。

 

長友はJリーグ時代にそれ程よいクロスを入れていた記憶がない。しかしインテルで良いコーチングを受けると短期間で見違えるようなクロスを決め始めた。パワフルなボールスピードはないが、どんな体制からも正確にコントロールするのだった。持ち前の運動量に合わせて超一流に開花した。

 

日本の代表やJリーグの技術ノウハウの蓄積にセリエAで持っているようなキックのノウハウの蓄積が不足しているのは明らかだ。

 

何回もゴール前にクロスを上げながら敵ディフェンダーに跳ね返されてしまう選手が何時までたっても一向に修正されない。しかも何回も代表に名を連ねる。指導者側にリソースが不足しているからクロスの質に関する問題意識も低くなる。

 

代表には早急にクロスに本物のリソースを持ったコーチを加える必要がある。日本人では岩本輝や三浦淳宏などは如何か。三浦淳宏は南米選手権経験者です。

 

3月のサッカー日本代表親善試合は22日にコロンビア(前回ワールドカップ南米予選4位/10チーム中)、

26日にボリビア(前回ワールドカップ南米予選9位/10チーム中)を迎える。代表招集メンバー発表された。

 

コパアメリカに日本代表は参加するにあたり絶好の相手である。日本代表はアジア杯をへて2位という結果ではあるが欠点も露呈した。

 

6月にコパアメリカというハイレベルなシリーズへの参戦となると早急に大幅レベルアップが迫られている∔。

 

 

1. 注目は遅すぎた招集FW鎌田とMF小林祐希

 

□    ボランチとセンタラインを強化せよ

即効性のある改善方法でチーム力を上げるにはセントラルMF=ボランチの位置にいる選手を有能な選手に代えることに限る、次いで強力なFWを入れること。強いセンターDF、強いGKつまりセンターラインの強化することとなる。

 

森保監督はボランチ:レジスターにMF青山を起用してチーム力を見違えるように改善してしまった。評価は低いので忘れかけられているが青山は360度多方向にパスが出る。くわえてハイテンポで正確なパスが供給されること。広い視野を持っているので大きな展開ができること。これによって選手の能力が数十パーセントも活きてくるので森保ジャパンになったとたん気持ちよく代表戦が観れたのではないか。

 

未だに体調さえよければ青山出場試合と不出場試合ではクオリティーに大きな差が出るというのが筆者の判断だ。その代替選手はまだ見出されていない。

 

□    小林祐希

柴崎は青山より攻撃的選手だが周囲を活かす点ではお取っている。しかし唯一ボランチとして優秀な選手だ。

 

広い視野を持ち大きなパス展開ができる。これ以外のボランチには責任回避パスが多発されたり2タッチ3タッチした後の展開ばかりでチームにタメは作れてもリズムを作ることができない。コカ・コーラプレーヤーばかりなのだ。日本の勝利のためにはハイテンポで判断ができるボランチが必要なのだ。

 

小林はオランダリーグでセントラルMFのポジションでスタメンを勝ち取っており数シーズンを過ごしている。柴崎と同等の実力があり素晴らしいシンキング・スピードとキック力を持っている。

 

今シーズンの出場実績は25試合移駐21試合に出場。19試合に先発しているスタメンである。実績でいえば招集は遅すぎた選手であった。

 

□    鎌田大地

中島を別にすれば鎌田は今シーズン最大のセンセーションではないだろうか。

他の選手はスタメンではないし成長株の南野はオーストリアにいるに過ぎない

フランクフルトに才能を見出されずベルギーのシントトロイデンVVに移籍するとスタメンにトップ下とセカンドアタッカーに抜擢されすでに29節終了時12得点を量産しているのだ。

 

ゴール前でのキレキレのシュートフェイントで幾人ものDFがコメディー映画のように吹き飛ばされた。時にはGKさえも消え去ると正確なシュートをコントロール。日本で久しく見ないゴール前のアーティストなのだ。セカンドアタッカーなら超一流の決定力を誇っているのが鎌田で南野とは対照的。トップ下での起用も視野を保持しており周囲を操れる価値の高いアッタカーだ。彼もアジア杯に呼ばれずミステリーだったセカンドアタッカー。

 

2. 森保ジャパンの課題

 

□    オシム

オシムは雑誌ナンバーのインタビューに代表の課題を述べていた。「屈強な選手をもっと招集しなければいけない」というのだが筆者の解釈はこうだ。

 

DFは富安の登場で吉田と柱ができたのは大きかったが代表候補若手には187cm以上の選手が豊富に存在する。もう2,3人はDFを試すことはたやすいのだろう。これに加えてオシムの言いたいのは大型のFWをもう少し作らないといけないということではないか。

 

□    FWの仕分けを行え!

現在FWは大型で屈強なファーストアタッカータイプとその周辺を動き回るセカンドアタッカータイプで組むことがオーソドクス。ファーストアタッカーはハリー・ケインのようなスーパーファーストアタッカーもいるのだがもう一つの役割は前線で体を張って持ちこたえ時に時間を稼ぎときにつぶれ役となって敵陣を突破する。

 

大迫はセカンドアタッカーである。ブレーメンでもそのポジションでプレーしている。アジアカップでも持ち前の脚力とキープ力で1STアタッカーの役割をこなしてしまった。加えて前線からのプレッシングディフェンスまで行って感動的でさえあった。このため体の負荷がたたりクラブチームに戻ると痛めた身体が回復せずスタメンを失ってしまった。甲子園の優勝投手のようにボロボロになってドイツに戻ったのだった。適材適所を欠いた結果だ。

 

森保ジャパンではこのファーストアタッカーとセカンドアタッカーの仕分けが行われていないのだろう。もちろんバルセロナのように攻め込まれずFWにメッシとスアレスがいるのならその限りではないが…ミスマッチを放置している。

 

その意味でFWレッズ杉本は貴重な選手で北川に費やす投資は杉本やシントトロイデンVVの木下190cmのようなファーストアタッカーに費やすべきだ。セカンドアタッカーはいくらでも存在しているのだから。