作業療法アプローチ研究会「Team,re;Quest」のブログ -19ページ目

皆さんこんにちは。
チームリクエストのオリジナルセミナー講師をしております、永原です。
テーマは失行です。評価についてお話します。

失行の評価ってご存知ですか?
実はきちんとした検査バッテリーが存在します。
WAB失語症検査、標準高次動作性検査などがあります。

あれっ?失語症検査?と思った方もいるのではないでしょうか?WAB失語症検査の内容に行為の検査が存在するのです。

では、失語と失行って鑑別できるのでしょうか?教科書的には分けて書かれていますが、実際の臨床場面で失語なのか、失行なのか見分けるのは難しいと感じています。言葉の理解ができてないのかな?口頭指示ができないから失行かな?

悩ましいですよね。実際に検査バッテリーを使用してみたり、場面毎での行動や特徴を記録することが求められます。しかし、私達は診断することが目的ではありません。重要なことは、どのような現象な起きていて、どうやったら良くなりそうかを評価する必要があります。

例えば、学生の知らないことを教える時はどのように教えますか?「勉強しないとダメだよ」で片付けていないですか?この子は図を使った方が理解してくれるな、この子は言語化させて整理させた方が良いなとか、できる能力からどのように学習するかを考える必要があるのです。

患者さんにも同じことが言えると思います。評価バッテリーを使用する時にただ単に失行症、失語症があるか、できる・できないを評価するのではなく、どのような症状が出ているのか?どういう刺激が行動や症状を変化させるのかを観察し、評価すると良いのではないでしょうか?

もう一つ重要なことがあります。
それは病棟や家族の接し方です。「この方は理解できないから駄目」と人のせいにした内容の話を聞いたことはありませんか?
そこに「何でできないの!」と言われたら、そりゃ、患者さんはストレスになってしまうのです。
作業療法士は訓練だけでなく、接し方の方法も見つけないといけないですね!
だから、できない部分だけでなく、良い部分も病棟や家族に伝え、評価を繰り返していかないといけないですね。

最後に失行の訓練は試行錯誤で行われており、これと言ったアプローチはありません。(全ての病態において言えることですが)
常に情報を入手し、いろんな患者さんの行動や特徴をみて、情報を他の人と共有することが、良い結果に結び付くのではないでしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました!