もう10年以上も前のことかなあ、

孫たちもいなかった頃・・あれはまだ娘が結婚する前だったかもしれない。

         

 「ホタルのきれいなところへ連れて行ってあげる」と娘が言う。

 若い二人は前日夜に行ったばかりなのに、よほど感動したらしい。

 半ば強引に車に乗せられて、一時間以上もかかって行ったところは、

 確か徳島県山城町の人里離れた山深いところでした。

 車を置いて銅山川の小さな支流沿い、漆黒の闇の中の道を少し歩いたところでしたね。

 

それはもう信じられないほどの蛍の乱舞でした。

ほの明るい夜空から真っ暗な谷間にかけて数百もの源氏蛍が一斉に点滅するのです。

不思議な世界に迷い込んだようで、私たち夫婦も「おーっ」としか声が出ませんでした。

子供の頃には珍しくもなく見慣れていたホタルですが、スケールが違いましたね。

翌年も時期を見計らって行ってみましたが、ほんのわずかしか見られませんでした・・・・

あれは幻だったのか・・今でもあの印象が忘れられません。

 

 

きょう温泉風呂に行く途中、山道の崖にホタルブクロが咲きはじめていました。

これもホタル同様に、ほんのわずかの期間だけの花です。

何かにつけて昔のことを思い出す。

 

本格的な梅雨の始まりの空模様、明日から一週間は雨マークが続きます。

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