老人福祉の一環で、地域ごとに一人暮らしの高齢者を定期的に見回りをしてくれている。

その見回りおじさん、昔私の職場でしばらく一緒にいた人で、妻ともども馴染みだった。

以前から見回りの途中に立ち寄っては「達者ですね、ご苦労さん」とか世間話や立ち話。

   

私はこの人の暗い顔を見たことがない。

もう30年以上も前に奥さんを病気でなくし、男手一つで幼い子を含む子供3人を一人前に育てた。もう80歳をとうに過ぎた世話好きの好々爺である。

今は家族と暮らしているから、こうして見回りが出来るのよと、いつも満面の笑顔である。

   

そのおじさん、いやお爺さんが、なんと今日 我が家を訪ねてきた。

「あ、久しぶり、相変わらずお元気そうですね」と招き入れた。

  

「寂しなったろうが少しは落ち着いたかのう、変わりは無いか?」

どうも、私が見回りの対象者になっているというのである・・・・・

そういえば一人暮らしの高齢者・・・になるのか、何か複雑な気持ち

 

しばらく話したのち、

「自転車、転ばないようにね、車に気をつけてね・・・・」

ねぎらって別れた次第であった。

褒章ってねぇ・・・、こういう人に差し上げてもらいたい。

   

今日の散歩道、銅山記念館の別子1号機関車  PENTAX K-x DA35mmF2.8 MacroLimited

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