先が見えない 冬至前後のこの季節、日の出の太陽は煙突山の上を低く弧を描き、午後には駆け足で右の山の向こうあたりに沈みます。でも今日のような日は、やわらかな眩しい陽ざしが部屋の奥まで差込みます。 穏やかな冬晴れ、でも朝の空気は身を切るほど冷たい。世間では未曾有(みぞう)の不況が進み、企業倒産、失業者が増えている。年金暮らしの夫婦にとって医療費負担は肩に重く、僅かの蓄えを崩していく。世の中と同じように私たちにとっても先が見えない、不安が続く。