昨夜のNHKスペシャル「医療再建」を見た。

ドイツ、イギリスやヨーロッパ諸国に比べ、日本の医療行政の後進国ぶりが如実にわかった。医療崩壊が進みつつあるのに、それでも根本的な対策がされようとしていない。

  

ヨーロッパ各国では、医師が国民に果たす役割を掲げ、かなり厳しく規制している。

患者の数に応じて、病院や医師の地域分布をきめ細かく計画し配置している。

どんな田舎に行っても家庭医がいないところはない。

極端に例えれば義務教育の教師の配置のように・・・

  

対して日本では、研修医期間が終われば、いつどこで開業するも、何科を標榜するも、すべて医師の側の自由裁量で決められているという。

一方で、身近な自治体病院などでは医師不足で休止科が続出している

疲弊した小児科医の現場を見、一方では羽振りが良く楽な開業医を横目で見れば、高邁な志望に燃えていた研修医の考えもなびくというもの。

(とはいえ、私や妻のかかっていた大学病院での医師の、ハードな勤務でありながら献身的な治療態度には頭が下がった。)

  

日本の医療制度、強力な制度改善が叫ばれている。しかるに厚労省も医師会も、医師の自律性に任せるとの言い分であったのが歯がゆかった。

このままでは産科や小児科医の減少に歯止めが利かない。地域医療は崩壊に至る・・・

少子化対策や医療の地域格差は人権の問題である。

自律性などではなく(たとえば保険点数に差をつけるとか)ここは政治の力だと思う。

北欧をはじめヨーロッパ各国の国民本位の政治に比べ、日本は100歩も遅れているように感じられるのだが。