土間掃除用の水道ホースは先端からだんだんと短くなり、歯の跡をビニールテープで補修しても直ぐに何ヶ所も水が噴出して使い物にならない。取り替えると今度は1mほどから食いちぎられていた。
ラブの悪戯、とくになんでもかでも噛んでしまうのにはほとほと呆れてしまう。

ブラシやスコップなども柄の部分の木やプラスチックは歯形が付きズタズタにされている。
履物はもう何足ダメにされたろうか、とにかく手(口)の届くところに物は置かれないので、こちらも学習して靴やスリッパは高い場所に置くようにしている。
仕切りのラティスは日に日に穴が大きくなり、排泄物にはいつも木屑が混じっている。
寒いだろうにと入れてやった犬小屋の敷物は受け付けない。毛布もカーペットも噛み千切っては外に放り出されている。
とにかく食い意地がはっている。堅い鋼鉄以外なら何でも噛み千切るのでは、と思うほど・・・以前にアルミ缶をガムのように噛み固めていたこともあった。
今度の手術後にもらった抗生物質の錠剤なんて、飲ませる努力は全く要らなかった。手の平からぺろりと美味しそうに丸呑みしてくれるのである。
(前に飼っていた柴犬は、ドッグフードに混ぜた錠剤をきちんと残していた・・・)

あの愛すべき「マーリー」は、作者ジョンが妻の誕生日祝いに贈った金のネックレスを目の前で飲み込んでしまい、何日も排泄物を丹念に調べついに探し出した、あるいはワイヤー入りの掃除機のホースを食べてしまったつわものもいるというから、うちのラブが特別ではないらしい。一、二年の辛抱よ、と言う人も居るが、歳を経ればだんだん収まってくるものだろうか・・・

でもこんな悪戯も呆れはするが何故かまったく憎めないのである。かみさんも「またやってくれたわね」などといって笑い飛ばしている。

退職後ペットが夫婦仲をとりもってくれる、といような記事が昨日の新聞に載っていた。ペットのお蔭で夫婦喧嘩が減り会話が増えたという調査結果である。
夫婦喧嘩は犬が喰ってくれる、ということらしい・・・

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Love061112   この逞しい歯