あれはホームステイ先に着いた夕方だった。
ホームステイと言ってもルームシェア的な感じだったので、ホストファミリーと一緒に生活を体験…ってこともなく、15時くらいに着いた後、家主さんは私にひと通り説明したかと思うと、『じゃ、出かけて来るわね』と出て行ってしまい、夜遅くまで帰って来なかった。
まだ家の中もチラッと見ただけ、荷物もスーツケースに収まったまま、そんな夕方、まだ薄明かりのある頃、明かりが消えた。
最初、ブレーカーでも落ちたのかと思ったが、窓から近所を見てみると、みんな明かりが消えている。
ああそうか、停電だ!
さあどうしよう?
給湯器は電気で沸かすタイプ。
当然お湯は出ない。
幸い真夏だったので、シャワーは水でなんとかこなす。
さて、夕飯。コンロはガスだったが、まだ着いたばかりで食材など買ってない。
家族に無理矢理持たされたアルファ米の五目ご飯、ホームステイ1日目に消費するとは思わなんだ。
しかもお湯がないから水で作ったし。
流石に何だか心細かった。
そんな中、冷たい五目ご飯だったけれども、とても美味しく感じてホッとした。
その後は、電気がつかないからだんだん暗くなる中何も出来ず。結局、早々に寝た。
そんな、ヴェネツィアでの停電の思い出。
確か停電前に雷が鳴ってたような気がする。
きっとそのせいで停電したんだな。