昨日、紀伊国屋サザンシアターで上演中の、

坂東三津五郎さんの、ほぼ一人芝居。

こまつ座『芭蕉通夜舟』を観劇しました。


「おくのほそ道」で知られる松尾芭蕉について、井上ひさし氏が書き下ろした、

芭蕉一門主流の歌仙三十六句にちなんで綴る全三十六景の一代記です。



坂東さん演じる芭蕉がコミカルにリズムよく物語を生き、お話が進んで行きます。

セリフとともに、気持ちよく流れる素晴らしい所作にも目を奪われました!!


有名な「古池や蛙とびこむ水の音」の場面も、

《ほぼ》一人芝居と書かれているだけに、面白い演出をされていて、思わず笑ってしまうことも

何度もありました。


笑いの中にも切なさが残る。

ひとりぼっちのわびしさ「わび」、そこに徹して句作を行う。孤独の中にいるからこそいかされる五感やオリジナリティ溢れる思考。。。

いつの間にか目の前で生きる芭蕉にすーっと引き込まれている自分がいました。



あっという間の三十六景でした。



☆松尾芭蕉といえば、地元石川県も旅をされたエピソードがあります。

今度石川へ帰った時は、改めて芭蕉が通ったであろう道を歩いてみたいと思いました。




大月さゆ