6日にインターネット検索最大手の米グーグルが米国で電子書籍の販売を始めると発表した。著作権切れなどで無料になった書籍を含む300万冊超をそろえ、このうち数十万冊を有償で販売する。この新サービスの開始にあたり約4000社もの出版社の協力を得たとのこと。


利用者はオンライン上にグーグルが提供する個人ライブラリーを作成することも可能。また、さまざまな端末で閲覧することが可能とも。


迎え撃つのは専用端末「キンドル」で市場をリードしてきたアマゾン。米国での市場シェアは約3分の2を占める。そして今年に入ってタブレット型端末「iPad(アイパッド)」を投入したアップル。


他社との違いはグーグルが専用端末を販売せず、電子書籍はネットの閲覧ソフト(ブラウザー)や高機能携帯電話(スマートフォン)に取り込んだ専用ソフトを通じて閲覧する仕組みをとっているところ。今後は、日本や欧州でも2011年には開始する予定としている。


米国の電子書籍の市場規模は、2010年で前年比3.2倍の9億6600万ドル(約800億円)の見通しとなっており、2015年にはさらに3倍近くの28億1300万ドルまで拡大する見込みとも。


全世界的にみれば数兆円規模になるであろう電子書籍市場の勝者は果たして。