おそらくこの全ての裏に麻生首相が絡んでおり巧く仕掛けが動いたのは鳩山代表の故人献金のリークのみでそれ以外が想定外の展開になっている。

[日経]鳩山民主代表の献金問題、与党が検証チーム  民主党幹部の「政治とカネ」問題を巡り、与党が攻勢を強めている。鳩山由紀夫代表の政治資金管理団体が政治資金収支報告書に献金を虚偽記載していた問題で、与党の検証プロジェクトチーム(PT)は1日に国会内で初会合を開催。2日に政治資金関連法案を審議入りすることも決めた。鳩山氏らの参考人招致をちらつかせ、民主党をけん制する狙いだ。
「報告書は根っこからデタラメだ」「国会議員の常識とかけ離れている」。与党PTは1日の会合で鳩山氏の6月30日の記者会見や政治資金収支報告書の内容を分析。自民、公明両党の国会対策幹部ら出席者から鳩山氏への批判が相次いだ。

もしかしたら既得権益を守ろうとする官僚、政治家、マスコミが三位一体となって民主党政権を阻止しようする象徴的な出来事かもしれない。


麻生首相はその血統から人脈だけは超一流なのかもしれない。民主党に勝つには政治と金の一点しかないと判断しているのだろう。


二階経産相の件も圧力によって揉み消し自民党に火の粉が降りかからない万全の体制を敷いていると考えられる。


マスコミも今後このネタで民主党バッシングを一斉に行うことであろう。そうすると検察も黙っていない。


この一件で鳩山代表の秘書が起訴でもなればまたもや小沢代表と同様の流れとなる。しかもそのXデーも非常に直近だ。


麻生首相の狙いも東京都議選前の起訴→解散という展開を考えていると想定される。支持率がどうなったかも既に実証済みだからだ。


ハズレ社会人-鳩山代表


ただ鳩山代表が辞任しない限り、政権交代は免れないと考えるが。


東国原知事の件では想定よりも東国原知事の野心が大きすぎたによって自民党自身が小ばかにされたような格好となった。

[朝日]東国原知事まだ国政転身模索 「自民が2条件飲めば」  自民党サイドから次期衆院選への出馬を要請された宮崎県の東国原英夫知事は2日、出馬条件として政権公約(マニフェスト)に盛り込むよう求めている全国知事会の地方分権に関する方針について、「明確な回答はまだないが、(自民党が)前向きに検討するというようなことを聞いた」と明らかにした。
森元首相や古賀誠選挙対策委員長ら自民党幹部と会談した政務秘書からの報告として、県庁で記者団に説明した。
東国原知事は6月23日に自民党の古賀選対委員長から出馬を要請された際、マニフェストのほかに、自らを総裁候補とするとの2条件を提示していた。閣僚の補充人事で取りざたされていた入閣は見送られたが、知事は2日も「二つの条件をのんでもらえたら(出馬を)考える」と述べ、国政転身の意欲に変わりがないことを強調した。

シナリオは2つあり解散総選挙で自民党出馬もしくは内閣改造で大臣起用ということまで頭の中に描いていたはずだ。


しかし大きく思惑が外れることとなった。


理由には東国原知事の謙虚さがなかったこと、野心の塊であったこと、政界の常識が通用しなかったとこなどが挙げられる。


まさかとは思うがもう自民党出馬の目はないだろう。


しかし「僕が行けば自民党は負けない。負けさせない。負けたら地方分権ができない」という思い上がった発言には憤りを覚える。


確かに宣伝、広報として宮崎をアピールした点では評価する。だが地方分権という観点からどういった実績を作ったというのだろう。


全国の首長の中でも道路を作るためのお金は必要という立場の人間に霞ヶ関改革など荷が重過ぎるというものだ。


それならば橋下知事のように首長グループで団結し国の財源を地方に移す運動のほうが効果的であり成果が上がるというものだ。

[日経]首相、「中長期的な道筋しっかりと」 補充2閣僚、午後認証式  麻生太郎首相は2日午前、首相官邸に林芳正前防衛相(48)と林幹雄自民党幹事長代理(62)を呼び、それぞれ経済財政担当相と国家公安委員長に起用することを正式に伝えた。林幹雄氏は沖縄・北方担当相と防災担当相も兼務する。今回は一部閣僚の兼務を解消するための補充人事で、同日午後の皇居での認証式を経て正式に決まる。
首相は両氏に麻生内閣の重点政策を説明。林新経財相には「経済情勢が厳しいなか、中長期的な道筋を含めてしっかりやってほしい」と指示した。この後、林新経財相は記者団に「次期衆院選では同志の皆さんの応援もしっかりやりたい。良い政策を発信していくことが大切だ」と強調した。林新国家公安委員長は「国民の安心安全の第一線だ。重要性を認識し、取り組む」と語った。

まさか人事刷新に対してこんなに自民党内から反対に遭うとは思っていなかっただろう。理由には近い存在とされる安倍元首相と菅選対副委員長の支持が予想以上に低かったことが考えられる。


舛添幹事長、菅幹事長、町村幹事長いろいろ策を練ったのだが最終的に最大派閥のドンである森元首相の反対で頓挫した格好だ。


政治家には決断力が必要である。小泉元首相以降に自民党の凋落は一重にこの決断力の無さにあるのではなかろうか。


まだダメ総理の烙印を押されていた森元首相の影響力がある自民党は一度下野し若返りを図ったほうが良いのだろう。


最後に麻生首相の邪道な手段による延命措置は許すべからずである。


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