「Mの悲劇」 日記 -8ページ目

チュグレ!?②


それでいいのか?

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韓国人の彼女のいるコンビニに通っていたおいらに、


通っていながら声をかけられずにモジモジしていたおいらに、


ストーカーと勘違いされても仕方のないおいらに、


レジにいた彼女が声をかけてくれた。


「いちゅも、よくぅ~きてくれますね。」

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そうなのだ、暇を見つけてはちょこちょことそのコンビニに


通っていたおいら。


職場にいないことが多いと、うわさになるほど通っていた


おいらの努力が実ったのだ。


「はい、職場が近いので。韓国の人ですか?」

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「はい~、日本語の勉強に来ました。」

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「とても日本語が上手ですね。日本に来てどれくらいですか?」

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「はんちゅきです~。じぇんじぇんじょうじゅじゃないですから~。」

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もちろん、じぇんじぇん上手ではなかったがとりあえずほめてみた。


彼女のてれた顔と、ちょっと頭の悪そうな日本語が


おいらのなかで想像以上にヒットした。


文字になおすと早口コトバのようなこの発言も


実際に聞いてみるととてもかわいいのだ。


久しぶりのヒットである。


もう仕事に戻らないといけないけど、もっとお話が


したいので連絡をくださいと言って名刺にケータイの


番号を書いておいてきた。


3日たった土曜日のこと。 電話が来た。


「もしもし~、○○さんですか?ジェヒです~。」

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あいかわらずじぇんじぇん上手くない日本語で


電話がかかってきた。


かなり舞い上がっていたのだろう。


会話の内容はまったく覚えていないが


翌週に食事の約束を取り付けた。


何を食べに行ったらいいだろう?


和食も洋食も辛くないからきっと口にあわないんじゃないか?


だからといって日本に来てまで韓国料理を食べたがるだろうか?


キムチは持っていってあげたほうがいいんだろうか?


映画「猟奇的な彼女」はまだ上映中だから誘ってみよう。


こんな馬鹿なことを考えながら1週間が過ぎていった。


おいらの考えは間違っていた。


韓国人でも普通に洋食だろうがフレンチだろうが食べれるのだ。


けっして、馬鹿にしていたわけではない。


韓国人との交流が初めてだったので本当に悩んでいたのだ。


落ち着いたカンジの、雰囲気のいいお店にいる彼女は


本当に綺麗だった。


しかし、声がでかい・・・


そんなに大声で話さなくても聞こえるよと言いたいが、言えない・・


お店の人たちがこっちを見ているが、おかまいなしである。


最近では当たり前だと思えるのだが、当時のおいらは


韓国人がこんなにでかい声で話すとは思ってもいなかった。


そして、2軒目の居酒屋は韓国料理のお店に連れて行かれた。


辛い料理のオンパレードである。


この彼女、ホントーにお酒に強い!!


チャミスルという韓国焼酎(750mlくらい?)を5本も飲んだ。


おいらは1本だけでふらふらだ。


しかもロックでだ。 人間とは思えない。


初対面の男の前でこの態度。 


「出会った頃は・・・」なんてセリフをよく聞くが、


出会った初日にそんな気分である。


つぶ貝の刺身が好きらしくパクパク食べていたが


酔いがひどくなるにつれ、ハシでつまんだつぶ貝の刺身を


おいらの顔に投げてくるのだ。


つぶ貝の刺身がおいらの顔にくっついてはハラを抱えて


爆笑していた。 泣きたかった。


後日談で、彼女は緊張して、恥ずかしくて飲まずにはいれなかった


のだと語ってくれた。


あんたも、最初からホントの私を見れてよかったでしょとも言っていた。


ここらへんが韓国人らしい。


お店を出た千鳥足の二人は、夜の街に消えていったのだ・・・


まさに出会った初日に・・・である。