STレバーの中でインナーケーブルが切れた状態でご来店されるケースが時々あります。

ここまで至るのに徐々に変化はあったものと思われますが、多くの場合シフティングの最中、引きと戻しにタイムラグが発生します。

この時点で何らかの対処をすれば良いのですが、そのまま放置しレバーを引き続けると束ねたワイヤーを徐々に切断していきます。

最後はぶち切れるのですが、この様になってしまうとSTレバーの中で細いワイヤーがばさばさになり、抜くことすら難しくなるのです。

作業時間も通常のケーブル交換の様にはいかなくなりますので、このようになる前に消耗品として捉える必要があります。

ブレーキは直接命に関わるものですので、案外シビアに考えますが、シフトは二の次になりがちです。

しかしかがら、ブレーキよりも細いケーブルを使用しているため、かえってシフトケーブルの方が弱いのです。

また、シフティングを多く用いる方は使用に比例して寿命が来ますので、是非とも定期点検に出していただきたいと思います。

ブレーキ、シフト共に新しいケーブルに変わると、フリクションが少なくなり、新車の時のような快適な操作に蘇りますよ!

距離に関係なく少なくても半年~年に一度は、信頼できるショップに定期点検に出していただきたいものです。

公道を走る以上、自転車は軽車両になりますので、重い責任が発生します。

最近は賠償責任も高額が発生しますので、保険加入と自転車整備は必須条件となりますよ。