椋鳥

最寄りからバス停を目指して歩いていると、やたらとやかましいさえずり声が聞こえてきた。文字に表すと、

「ぎぎゃがががぎょがぎょぎょぎょぴょぴぴぴぴぴっがががぎゃぎゃぎゃぎゃーぎゃぎゃーぎゃっ！ぴぴぴぴぴ！！！」

こんな感じ。パニックを起こした群衆のような、まるで秩序のない大騒ぎである。

この“鳥騒動”のおおもとは、言わずと知れた椋鳥（ムクドリ）。都市圏の緑あるところで何かと話題になる小鳥たちだ。1匹1匹を見ればかわいらしくもあるけど、1本の木に何百匹もいるとなると話が違ってくる。木の下は例外なく椋鳥の糞尿だらけだし、ヒッチコックの『鳥』じゃないけど、数の恐怖すら感じてしまう。

まったく見えないけど、この木の枝に椋鳥が鈴なりになっているのです。

アクアが見たら、大騒ぎだろうな……。「鳥がいっぱいいるニャ！！」と……。


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