フリック入力 | 大塚角満オフィシャルブログ「大塚角満のブログ」Powered by Ameba

フリック入力

 発売日に買って以来、ずーっと使い続けてきた愛しのケータイ“INFOBAR2”(auのケータイね)の電池が極限までヘタれてしまったので、やむを得ず機種変更をすることにした。ホントにこのケータイは大好きだったので、まさに断腸の思いである。涙を飲んでの機種変引き裂かれたふたりの想い。嗚呼……INFOBAR2よ、来世でまた会えるといいね……。再見……>< ……と言うわりにはルンルンとスキップをし、さらにはゴキゲンに口笛なんかも吹いちゃったりして、俺は一路、近所にある家電量販店を目指して歩き出した。やっぱりケータイを機種変するときって、ワクワクするよねぇ。

 今回、俺はINFOBAR2に代わる“ガラケー”を探しにきた。スマートフォンはauの“IS01”を持っているので、とりあえずこちらは買い換える必要はない。ところが……。

 気がつくと俺は、ガラケーのコーナーには1歩たりとも近寄らずにiPhoneとauのスマートフォンコーナーを行ったり来たりしていた。「IS01があるんだからスマホは必要ないでしょ!」と心の天使が必死に訴えかけていたが、ナゼかまったく気持ちに響かない。

「iPhoneとauスマホ、どっちにしようかなぁ~^^」

 ニコニコしながらそんなことばかり考えていた。それどころか「この機会にIS01には長期休暇を与えてやる!」なんてことも思った。なぜか。

 IS01は、ケータイとは思えない大柄ボディーにフル装備のキーボードを備えている異色の機種だ。じつは俺、自他共に認める“キーボードフェチ”なためIS01のデザインにゾッコンとなり、ついつい手を出して我がモノとしてしまったのである。ところが買ってすぐに“IS01はAndroid OSのバージョンアップができない”とか“Skypeが使えない”とかとか立て続けにマイナス情報が飛び込んできてしまったため、不幸にも持ち主に疎んじられるようになってしまったのでした。こういう背景があったため、ガラケーを買い換えるつもりがついついスマホコーナーに吸い寄せられて、そっちの検討ばかりするようになってしまったのです。

 で、小一時間ほども店員さんとアレコレ話した末に、俺はauの“IS03”という機種を購入した。INFOBAR2とIS01には眠ってもらうことにして、この1台にケータイ機能を集約することにしたのである。

 そんなこんなで使い始め、いろんなアプリをダウンロードして楽しんでいるんだけど、ひとつだけどうしても、「ガラケー時代に戻りたい!」と思う要素がある。

 それは、文字入力だ。

 ずーっと使ってきた“ポケベル打ち”がスマホのタッチパネルだとやりにくいので、仕方なく“フリック入力”を駆使し始めた。しかし慣れないもんだからミスタッチの連続だし、いままで10秒くらいで打っていた短文を入力するのに2分も3分もかかってしまうので、煩わしいったらありゃしない。頭にきて最近はミスタッチしたものを修正もしないで送りつけたりしている。たとえば、

「おつかれさまです。今日の出社、12時くらいでヨロシク」

 と打とうと思うと、俺の崩壊したフリック入力だと、

「あつからさまたさ。今日は天気がの出社、12時間からいたよろしくお願い」

 こんな感じになる。途中、まったく関係ない“天気が”なんて言葉が挟まっているのは、短縮入力の履歴を拾ってしまっているからです。あと、“お”と打つべきものが“あ”になっているのは、キチンとフリック入力ができていないからだ。

 このフリック入力、慣れてしまえばポケベル打ちとは比べ物にならないくらい速く文字が打てるようになるらしい。確かに我が友・悪魔の子のひとりであるマサキックスという青年は、信じられないスピードによるフリック入力の絶技を披露し、瞬時に長文を打ってのけていたっけ……。

 ヨシ、おじさんもがんばってフリック入力の極意を手に入れるぞ。そして、このスマホで文章を書くストレスを解消するのだ!

 ……できるかなぁ。