その曲に届かない
本日ひさしぶりに、ホンッッッットにひさしぶりに会員になっているスポーツクラブに顔を出した。
どのくらいひさしぶりなのか? ヘコむのがわかっているので考えたくもないんだけどついつい考えてしまうのが人の子というもの。
えーっと……確か秋の半ばくらいから行ってなかったから……軽く3ヵ月以上ぶりになるな。やっぱ考えなきゃよかった。無駄に支払った月謝よどうしてくれる。
でもさすがに「ボチボチ行かないとヤバい」と思い、天気がよかったことも手伝って昼過ぎに自転車にまたがった。足げく通っていたころの、強化されつつあった心肺機能はとっくにリセットされてしまっただろうが、またイチから身体を作っていこうではないか。そうだそうだ。そうしよう。
スポーツクラブに行ったときの俺の運動コースは、
有酸素運動40~50分→マシントレーニング30分→水泳1時間弱
こんな感じだろうか。水泳の時間が長いのは、プールの真横に2種類のサウナやジャグジーなんかがあって快適なため、ついつい長居をしてしまうからです(笑)。
さて、まずは有酸素運動だ。ランニングマシンでのランニングだ。俺はいつもランニングするときは、腕にiPod Touchを装着し、音楽を聴きながら走ることにしている。今回も同じように腕にiPodを取り付けて、ランニング中の音楽の選択を行った。
「今日はHoobastankの『The Reason』を聴きながら走ろう」
そうつぶやいて、2大好きなバンドのひとつ、Hoobastankのアルバムを選択する。そして、
「このアルバムの中でもっとも好きな『Never There』が出てくるまでは走り続けるぞ」
そう決めた。『Never There』は11番目の曲なので、登場するまでに30分強の時間がかかる。俺のランニングプランにピッタリではないか。
そして、ランニングスタート。しかし3分と経たないうちに、両かかと付近に鈍い痛みが走ったような気がした。いや、“気がした”だけじゃなく、本当に痛くなった。
(か、かかともげそう……。でも開始3分で終了ってわけにいかないから、我慢して走ろう)
健気にランニングを続ける俺。しかし今度は、左半月版付近にピリピリと刺すような痛みが発生する。
(ふ、古傷の左半月版がっ!! こ、こんなときに痛み出すなんて……)
耳の中では、日本ではもっとも売れたHoobastankのメジャータイトル『Just One』が流れていた。
(じゃ、じゃすとわんか……。た、確かこれ、9番目か10番目の曲だったよな……。目標の『Never There』まであと1曲くらいだよな……)
そんな淡い期待を胸にiPodを画面を覗き込むと、あろうことか『Just One』はまだ5曲目。半分も来ていない。
(だ、騙されたっ!!!)
誰にも騙されていなかったが、疲れのあまりそんなことを思う俺。余計なことを考えているとさらにスタミナが減るのか、足どころか肺や心臓も痛くなってくる。も、もうダメだ……。カンベンしてくれっ!!
それでも、俺はどうにか30分のランニングを終えた。本当は大好きな『Never There』を聴きながらゆっくりとダウン運動をしようと思っていたんだけど、この曲のイントロが聴こえた瞬間に、「はいっ!! 『Never There』キタコレ!! さあ終わり。帰ろう帰ろう」ってなって逃げるようにロッカールームに引き上げてしまったんだけどな(苦笑)。
でもひさびさに走り、このスポーツクラブ名物の温泉(毎朝那須から温泉を持ってきているんだって)にゆっくり浸かれて気持ちよかったな。また明日も行こうかな。