このたび、図書館プロジェクトあらため

「みんなのとしょかん」プロジェクトを立ち上げる運びと

なりました。


現在も避難所などで集団生活を送る被災者の方々や、

厳しい環境の中、自宅避難を余儀なくされている被災者の方の

不便な生活は今も改善されることなく続いています。


大切な家族や、家族の居場所であった家などを失ったその悲しみは

到底簡単に癒せる術はなく、掛けられる言葉すら思い浮かべることが

出来ません。

それでも被災された方々は、少しずつではあっても、

前に進もうとされています。


そんな前を向いている方々に対し、私たちが被災者の支えと

なるような事が何か出来れば、と考えても出来る事は少ない

のかもしれません。しかし、私たちの言葉は届かなくても、

本に書かれているメッセージの中には、被災者の支えとなれる

ような言葉があるかもしれません。


そのような考えから、書籍を被災地に送りたいと考え、実際に幾度か

送らせて頂いたことがありました。


しかしながら、単に書籍を送っただけでは、限られたスペースで

集団生活を送る方にとっては、置き場にも困り、邪魔になってしまう

事が現状です。

では本棚を避難所に設置し、管理をお願いしててみては、と考えても、

少ない人数で様々な支援をされているボランティアの皆様や、

行政の方々の負担を増やすだけとなってしまい、結果として

その継続は困難になってしまいます。


被災者の皆様にも、ボランティアさんや行政の方々にも、負担をかけず、

迷惑をかけず、継続し、喜んでいただく為にはどうすれば良いか…

そう考えた結果

「書籍だけでなく、その書籍を無理なく簡単に管理でき、かつ避難所の

 邪魔にならない場所にその本を置く事が出来れば良いのでは」

との結論に至り、結果「図書館まるごと」を支援する事に相成りました。


それは

書籍だけでなく、

書籍を簡単に管理できる仕組み

(管理台帳やソフト、案内看板、区分け看板など)

書籍を陳列する棚、

書籍を保管できる簡易な建物

(スーパーハウスなど設置が容易な建物)


これらを一つの仕組みで繋げて、


簡単に運用できる流れを構築しておき、そして

一式として提供させていただくことで、

ボランティアさんや行政の方々の負担の軽減を図り、

何より、被災者の皆様の精神的な支援を

図ることが出来れば、と考えています。


本は心の安らぎと精神的な充足感を得ることが出来るものです。

今回の活動が少しでも広がりを見せ、被災地にひとつでも多くの

図書館が設立される事を願ってやみません。


そのためにも、積極的に支援をしたいと考えておりますので、

是非とも多くの皆様、関係者各位のご理解とご協力を

賜りますようお願い申し上げます。


平成23年4月22日

特定非営利活動法人ほほえみ

有限会社ユニ・スタッフ・えびす工房

 川端秀明