原因不明の白い幻が消えたらしく、まだまだ眠りは浅いようではあるけど、だいぶ元気になってきたのがわかります。

そうするとだいぶ余裕が出てきたみたいで、看護師さんの話題が筆談で出るようになりました。

 

そしてここにきて、超おっちょこちょいで、ユニークな看護師さんがやってきたんですよぉ(笑)。

 

まさに最終兵器って感じの方でしたが、まぁ、性格はほんとに愛嬌があって面白く、手際は悪くて困ったこともあったんですが、応対がすごく丁寧で父は喜んでました。

 

見た感じ、父はまぁいかにも高齢者でぼーっとして見えるので初めて見た看護師んは、認知症一歩手前のように感じるのではないかと思うのですが、どっこい頭はバリバリに鮮明なんですよね。

 

実に冷静に、この人はこんな看護師さんで気難しいけど一番責任感があるとか、この人はとにかく優しくて大好きとか、いろいろ話してくれていたのですが、この最終兵器の看護師さんは、ほんと赤ちゃんに話すように、丁寧にゆっくり話し掛けてくれます。

 

特に術後痛みの度合いを申告する手段として、痛みを10段階とすると今はどの程度かという質問は、はんでついたようにどの看護師さんもいうのですが、この看護師さんは、

 

「少し痛いきがするかなぁを1 人生でこんな痛みは感じたことがない耐えれん!!を10とすると、いまはぁ、どのくらいですか?」

 

と身振り手振り苦悶の表情を混ぜて聞いてくるんです。

まぁそれがおかしかったので、私もつぼで、しばらくモノマネして我が家でプチブームになりました。

 

その看護師さんいわく、声帯摘出した患者は話せないストレスで、気難しくなったり周りに当たったりする傾向があるらしいんですが、うちの父はそんなことがなく、穏やかな人柄ですねーと称してくれて、父もまんざらでもない様子でした。

総合病院ということで、よく対応が冷たいなんて聞きますが、あったかい病棟でしたよ。

 

 一方、体の方としては、痰の詰まりがひき続きひどい状態。

うまく折り合いがつくようになればいいなぁと思います。

 

 この日は左手の点滴もとれ、ドレーンも左首の一本だけになりました。動きやすくなり、トイレも、無事大も出たと喜んでました。

声帯をとることの大きな変化にいきむことができないということもあったので、これも一つの山を越えたなぁと。ひとつひとつ焦らず超えていくことが大事ですよね。

 

この日のもう一つ大きな出来事が吸入器かな。

購入しないといけないってんですよ。これが結構高額なんだわ。

 

カタログが届いたのですが、某医療器からの斡旋とのことで、メーカーの人が説明に来るので明日同席をとのことだったんです。

 

自分の使いやすいものを決めればいい話なので、それはよくわからないし、兄に任せるつもりだったのですが、中抜けができないとのことで、時間休で私が聞くことになりました。

 

そして初めての一人の夜となったこの日でしたが、とくにトラブルもなく比較的落ち着いて過ごせたようでした。