芥川龍之介全集3 (ちくま文庫) | おとやんの本棚

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50代も半ばを過ぎて、「生きている間にあと何冊本が読めるだろうか」と思うようになってきました。
これからは何を読むか、どれを本棚に残すかをよく考えながら本を手に取るようにしていきたいです。

 全集の3冊目。まずはいつものように「面白かった・イマイチだったリスト」から。

3冊目は端的に言えば、「芥川龍之介、のってきた!」という感じでした。

 

 

 新潮文庫に収録されている「蜜柑」、「魔術」、「秋」などは以前に読んでいて面白いと思っていましたが新潮文庫未収録の「葱」や「或敵打の話」なども実にいい。

芥川といえば、切支丹ものや古典に材をとった王朝ものなどが知られていますがこれらに限らず記紀に材をとった「素戔嗚尊」や「老いたる素戔嗚尊」も面白く、実に幅の広い作家であると感じました。

 「路上」は後編が書かれる予定でありながらついに書かれなかったとの由。芥川は短編中心で長くても中編しか書かなかったのですが、「路上」の続編が書かれていたら数少ない長編になっていたのかもしれません。未完の「邪宗門」もそうですが、芥川がもし長編を書いていたらどんな作品になったのか、興味は尽きません。

 第三巻はなかなかの数の作品が収録されていて、そこそこ長いものもあったのですが飽きることなく一気に読み進みました。物語に滋味のようなものが感じられ、テーマも様々で飽きることがありませんでした。

残りの巻も楽しみです。