弟の入所に伴って求められたのは、昼間パジャマで過ごすことでした。
弟は55歳だったので、見舞客と間違われる恐れがあったからです。
見舞客と一緒に出ていかれると、職員も気づかずそのまま外へ出てしまうかもしれない。
パジャマを着ていれば、ということで周りが気がつくだろうと言うことでした。
「この扉より向こうは一人で行ってはいけない。必ず家族か、老健の職員と一緒に行くこと」
という約束がしっかり守られたので、1か月足らずで昼間のパジャマ姿はなくなりましたが。
急性病院のワゴン車で、看護師付きのストレッチャーに横になりながらリハビリ病院へ運ばれたことを思えば、よくここまで回復できたものだと思います。
「奇跡はね手をこまねいて待っているものじゃないの。奇跡はみんなで起こすものです。」
そんな言葉を思い出す今日この頃です。