2019年1月9日 0:05 
父の心臓と呼吸が止まりました。


私は
父の手をにぎっていました。


抗がん剤の副作用で
ボロボロになってしまった爪。

こんなに頑張って来たのにね…

頑張ってきた父の姿を思い出し
涙が溢れました。








最期の呼吸。

父は大きく息を吸い込むと
その息を吐くことはありませんでした。


そして 同時に
痩せてしまった首筋で確認できていた脈が
止まりました。


その時が来たんだね
お父さん、よく頑張ったね
お父さん、もう辛くないね
お父さん、ありがとう
お父さん、お疲れ様ね


父の額に頬を寄せ、
最期のお別れをしました。



この時は寂しいという感情よりも
最期まで頑張った父の死を
しっかりこの目で受け止めよう
という気持ちでした。



すい臓がんが見つかってから
2年の闘病。


たくさんの痛みと苦しみを
乗り越えてきた父に


闘いは終わったよ
もう闘わなくていいよ、お父さん

そう伝えてあげたかった。







父が亡くなって
今日で一年が経ちました。


悲しみは
少しずつ乗り越えてこれたけど

寂しさというのは
日に日に増していくものですね。



この一年
寂しくない日は
一度もありませんでした。



きっと私はこれからもずっと
寂しさと一緒に歳を重ねていくのでしょうね。



でも
寂しさの中に
父を感じることができるので

この寂しさは
私には必要な感情なんだと思っています。





お父さん
今、どうしていますか?
天国で幸せに過ごしていますか?


この一年、
見守ってくれてありがとう。

次の一年も頑張るからね。


ちゃんと見ててね。