火曜日から 入院中の父。


ずっと外来を待たずに
夜間でも救急でもいいから病院に行ってみようよ と言っても

入院なんてしたくない と頑張ってきた父が
「入院したい」と口にしたくらいなので
本当に本当に
ギリギリの状態だったんだと思います。



入院の前日の月曜日、
介護ベッドの搬入と
介護認定の再調査の立ち会いに
父のところへいくと



昨日、もつ煮作ったんだ。
冷蔵庫に入れておいたから
帰りに持っていってね。
味は保証できないけど
一生懸命作ったからね。  と父。



えーーーーーーー!
お父さん作ったの?? と
驚きました。


誰がどう見ても
料理を作れる体調ではなかったはず。




もともと父はマメな人で
自分で煮込み料理などよく作っていました。


もつは取り寄せしておいたもので
いつか作ろうと思ってたようでしたが、
日に日に体調が悪くなり
そのままになってしまってたようです。


外出するのだって
本当に大変だったはずなのに
近くのスーパーまで
大根や人参も買ってきて
作ってくれたみたいです。


父自身、全く食欲がなく
白ごはんを3口食べるのがやっと。

その時の父が
もつ煮を口にすることはありません。


近くに住む叔母と
姉、そして私へ渡すためだけに
作ってくれたんです。




やっぱり終わったらすごく疲れたけど
でも 充実したし、
楽しかった


父はそう言いました。



心の中では
無理しないでよ、、、
少しでも静養していてよ、、、と思ったけど


できることをやりたかった という
父の気持ちを大切にしたかったので



すごいね!
頑張って作ってくれたんだね!
食べるの楽しみだよ!
ありがとうね!


と伝えました。




その晩、家族で
父のもつ煮を食べました。


涙が出てきました。

こども達も喜んで食べました。



父に
こども達が喜んで食べているところの
写真と一緒に

すごく美味しかったよ!

とLINEしました。



父から

ありがとう!


と返ってきました。




お父さん、
本当に本当に美味しかったよ。

いつものお父さんの味だったよ。

また作ってね。

元気になってね。


お父さんのありがとうが
たくさん詰まった 優しい味でした。