父の病室を出た後、M先生の口から思いがかけない言葉が飛び出しました…


M先生『〇〇さんには確率の話を避けてお話しましたが、正直かなり厳しい状況です。先程R-ICEで治る可能性は限りなく低いとお伝えしましたが、10%以下だと思っておいてください。』


母私弟『………』


M先生『治療中の再発である事、腫瘍が増えている事、〇〇さんの場合は手術前に撮ったCTから手術までの数日でかなり腫瘍が大きくなっていた事から考えると、かなり進行が早いと思います』


私『CAR-Tもできない可能性があると言う事ですか?』


M先生『R-ICEで進行を食い止める事ができればもちろんCAR-Tはできると思います。こればかりはやってみないとわかりませんが、同じ病状の方の例からすると持って5ヶ月くらいだと覚悟をしておいてください…』


私『えっ?それは余命の話ですか?』


M先生『〇〇さんは会社を経営されていますよね?そろそろ引継ぎの準備をして頂いたり身の周りの事を考えて頂いた方が良いと思うので、ご本人にはお伝えになられた方が良いかと思うのですが…』


母『…本人には言いたくありません。希望を捨てて欲しくありません…あんなに希望を持って治療をしようと思っているのに……』


母は泣いていました…。


私『とりあえず今は弟が父の代わりをしているので会社はどうにかなります。なので、本人には言わないでおいてください。お願いします』


M先生『わかりました。ただ、今まで以上に辛い治療になるので、ご本人にはそれなりの覚悟をして頂かないと治療と向き合うのは難しいと思います…』


私『セカンドオピニオンをする時にそれなりには私から伝えます。でも、父はあぁ見えて繊細なんです。だから、治ると信じさせてあげたいんです。最後の最後まで。私も諦められません』


そう言って母と弟と病院を出ました。


帰りに3人でお昼ご飯を食べようとレストランに入りましたが、泣き崩れる母…弟も堪えていた涙が溢れます。


私『大丈夫。お父さんまだ生きてるし、運が良いって言ってたやん!大丈夫やから』


母『お父さんがこんな事になるなんて思わなかった…あともうちょっとで抗がん剤終わると思ってたのに…』


弟『とりあえずまずはセカンドオピニオンでも聞いてみよう』


私『お墓参りしに行こう!!お爺ちゃんとお婆ちゃんが助けてくれるかもしれないし』


そう言ってほとんど食事に手をつけないままお店を出ました。