父の再発が確定し、即日入院になってから5日後、主治医のM先生から治療についての説明があるとの事で、母、私、弟で病院へ向かいました。
普段は面会ができない為、父の病室に入ることはできず、カウンセリングルーム等で説明をして頂いていましたが、この日は何故か父の病室で説明を行うとの事で、初めて病室に通されました。
M先生『早速ですが、明日から治療を始めます。前にお話しさせて頂いたCAR-T治療をするには、病状がコントロールできる事が大前提になります。』
私『それは大学病院の受け入れ許可が降りたということですか?』
M先生『はい。快諾して頂きました。ただし、〇〇さんのリンパ球を特殊な機械で採取したものをアメリカへ送り、約1ヶ月〜1ヶ月半くらいかけて病気をやっつけられる強いリンパ球に作り替えます。リンパ球が戻ってくるまでの期間、病状がコントロールでき、治療に耐えられる状態でないと治療を受ける事ができません。』
私『前にもうR-CHOPは使えないと言われていたと思いますが、明日からはどんな治療をするんですか?』
M先生『当院が扱い慣れているR-ICEという治療で行こうと思っています。セカンドオピニオンでその事も聞いて頂いて構いません。』
私『確か難治性のDLBCLの治療薬が新しく承認されたものがあると思うのですが、それは使えないんでしょうか?』
M先生『ポライビーの事ですか?』
私『はい、そうです。中外製薬の薬だったような?』
M先生『よく調べてますね。確かに難治性のDLBCLには効果があるかもしれません。ただ、CAR-T治療の為のリンパ球の採取前に使うと、リンパ球の製造に支障が出る可能性があるので現段階での使用は考えていません。』
私『そうなんですね…わかりました』
M先生『リンパ球採取後なら使う事もできると思うので、状況を見ながら考えていきましょう。』
父『先生、そのR-ICEで癌が消える事は無いんですか?』
M先生『難治性の場合、薬だけで癌が治る可能性は0では無いですが、限りなく低いです。なので、CAR-T治療の為の準備と思っておいてください』
父『私は運が良いのでその限りなく低い可能性のところで治ると思って頑張ります
』
M先生『わかりました。では早速明日から頑張っていきましょう』
父の運がいい話で少し場の空気が和んだところで私達は父の病室から出ました。
そしてM先生からご家族には話をしたい事があるので、こちらへどうぞと別室へ通されました。
まさかその後に予想もしない展開になるとは思いもしませんでした…
