大手町の明治安田ヴィレッジ内にある『静嘉堂@丸の内』(静嘉堂文庫美術館)へ行ってきました
4月13日から6月9日まで開催している『画鬼河鍋暁斎×鬼才松浦武四郎』がお目当てです
特に、幕末から明治期に生きた絵師・河鍋暁斎の作品を観たくて行ってきました
数カ月前くらいからハマっている”絵師もの小説”ブームはまだ続いていて、これから読む予定の澤田瞳子氏の『星落ちて、なお』(第165回直木賞受賞作)
その主人公が河鍋暁斎の娘であり女絵師・暁翠(ぎょうすい)
まだ、読む前ではありますが・・・
日本画や浮世絵の美術展を調べていたところ、『河鍋暁斎』の作品が見られるという事で行ってみました
河鍋暁斎とは・・・
1831年(天保2年)生まれの幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、日本画家
6歳で歌川国芳の門下に入門し、その後、狩野派の絵師・前村洞和に日本画を学びました
師の前村洞和は暁斎の才能や熱心に写生する姿から「画鬼」と呼んだといわれています
暁斎は他にも琳派や円山四条派などの画法を学び、さらには中国画や西洋人体図など海外の画法も学びました
暁斎という画号は、日本画を描いていたころの「狂斎」から取っているため暁斎(きょうさい)と読みます
1881年には、お雇い外国人として来日していたイギリスの建築家ジョサイア・コンドルが暁斎に入門しています
館内は一部、撮影可でした
『野見宿禰図』
代表作のひとつであり、今展示の目玉のひとつ『武四郎涅槃図』(重要文化財)
絵の中心で横になっているのは、今回の展覧会のもう一人の主人公・松浦武四郎
※松浦武四郎(1818~1888)・・・探検家で好古家、著述家で幕末から明治期のマルチタレント、北海道の値付け親として知られています
館内には、他にも・・・
狩野探幽『白衣観音図』(重要文化財)
周耕『猿猴図』(重要文化財)
など、貴重な作品も一緒に展示されています
中でも、静嘉堂の保有する至宝中の至宝『曜変天目』(国宝)が、すぐ目の前で見ることが出来るのは貴重な体験です(写真不可)
最後に、娘・暁翠の作品も添付しておきます
『五節句之内皐月』(フリー画像からお借りしました)
『星落ちて、なお』読後は、河鍋暁斎の印象は今回見た絵から受けた印象とは変わるかもしれませんね
次は、久しぶりに『北斎美術館』へ行ってみようかな
2024.5.14.