2014年に創建2100年を迎えた秩父神社
その記念事業として長い間行われていた社殿彫刻の塗り替えが終了し、再建された江戸時代当時の彩色が蘇りました
ここ何年か、秩父神社へ参拝した時は、どこかしらが幕で覆われていました
今回は、羊山公園『芝桜の丘』へ行ったついでに参拝してきました
というか、秩父へ行ったときには必ず参拝し、秩父神社専用の御朱印帳へ御朱印をいただくことにしています
何年かぶりに社殿からすべての幕が外されている状態を見ることが出来ました
晴天の下であることもあってか、新しく極彩色が蘇った社殿は眩しいくらいの美しさでした
左甚五郎・作と云われる『子宝 子育て虎』も・・・
左の彫刻は”虎”ではなく”豹”なのは・・・なぜ?
寅年生まれの徳川家康公が、秩父神社の秘法「寅の懺法(せんぽう)」という延命祈祷法を珍重したことから、江戸時代に社殿改装した際に彫刻させたと伝わっています
同じく、左甚五郎・作と伝わる『つなぎの龍』も・・・
あまりの精巧さのあまり魂が宿り、夜な夜な抜け出し、近隣で暴れ人々に迷惑をかけたことから鎖で繋がれたと伝わっています
本殿北側に彫られた『北辰の梟(ふくろう)』も・・・
(逆光です)
菱川師宣の描く有名な浮世絵「見返り美人」のように、体は正面のご本殿に向き、頭は正反対の真北を向いて昼夜を問わずご祭神をお守りしています
秩父神社のご祭神である妙見様は、北極星を中心とした北辰北斗の信仰であり、この梟の見ている方角に妙見様が出現することからも、ご祭神と特に縁りの深い瑞鳥であると考えられます(秩父神社H.P.より引用させていただきました)
また、梟は古来より「知恵の象徴」とされていることから、受験シーズンなどは多くの受験生やその親御さんが多く参拝されます
秩父の三猿こと『お元気三猿』も・・・
日光東照宮の三猿は「見ざる・言わざる・聞かざる」ですが、秩父神社の三猿は「よく見る・よく言う・よく聞く」で、健康長寿を願っているそうです
有名な、上記の彫刻以外にも・・・
(拝殿右側の彫刻)
(拝殿左側の彫刻)
(同じく拝殿左側)
(拝殿扁額周りの彫刻)
彫刻全てが、色鮮やかに蘇っています
拙い写真で美しさが伝わらないのが残念です
是非、実際に秩父神社へ足を運んで極彩色に蘇った社殿を見ていただきたいです