春一番が吹き荒れた日・・・
梅の香馨る2つの天神様を梯子して来ました
前回の亀戸天神社につづく2社目は・・・
湯島天満宮
458年(雄略天皇2年)、天皇の勅命により天之手力雄命を祀り創建されました
その後1355年(正平10年)に、郷民により菅原道真公が勧請されました
現在も”学問の神”として受験生やその親御さんたちに人気の湯島天満宮ですが、江戸時代には幕府の崇敬も篤く、林道春(羅山、江戸時代初期の儒学者)、松永尺五(江戸時代初期の儒学者)、堀杏庵(江戸時代初期の医者・儒学者)、僧堯恵(室町時代中期の天台宗の学僧・歌人)、新井白石(江戸時代中期の旗本・政治家・朱子学者)などの学者や文人などが多く参拝しました
湯島天満宮が正式な名称ですが、通称で湯島天神とも呼ばれています
境内には、約300本(400本とも)のウメの木が植えられていますが、古木が多く花を少ししか付けない木も多いのだとか・・・
そのため、庭園化へ向けた再生プロジェクトが進行中だそうです
湯島天満宮のウメは、「湯島の白梅」と呼ばれるほど、白梅が有名です
約300本のウメのうち約200本が白梅だそうです
本殿前の梅園のウメは見頃を迎えていましたが、女坂の見頃はもう少し先になりそうです
昭和の時代に『湯島の白梅』(婦系図の歌、1942年)という流行歌があったそうですが・・・さすがに知りません
そして、湯島天満宮は、泉鏡花の小説『婦系図』の中で、学問の世界で生きる早瀬主税と元芸者のお蔦の別れ話の舞台になった場所としても知られています(・・・が、実は小説の中では湯島天満宮は別れ話の舞台としては出てきません、その後の舞台化した際の演出として登場しました)
学問の神様である菅原道真公を祀っているだけに、ここ湯島天満宮も受験の時期には合格・学業祈願で賑わいます
この時期の風物詩として、ウメの花と同じくらい境内で目立つのがてんこ盛りに吊るされた絵馬結び処
努力した最後の最後は、やっぱり「神頼み」ですよね~
早春を告げるウメの花・・・亀戸天神社と湯島天満宮、東京の二大天神でひと足早く春の訪れを感じてきました
※ちなみに、東京(江戸)三大天神は上記の2社と平河天満宮、関東三大天神は、上記2社と谷保天満宮です
「えっ?表題の”カワイイ奴”って誰かって?」
ウメといえば、あの子でしょう
そう、ウメジロウ
ウメとメジロで「ウメジロウ」って呼ばれているんですね~
安価なデジカメで追いかけて何枚も撮って、ようやく数枚だけピントが合いました
う~ん、カワイイ奴めっ
2024.2.20.
東京・武蔵野ほっこり町あるき
大野義昭