東大本郷キャンパスのイチョウ並木から都立9庭園のひとつ『旧岩崎邸庭園』へと向かいました。

 

 

ここ旧岩崎邸庭園には、樹齢400年といわれる大イチョウがありますイチョウ

 

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白亜(実際にはクリーム色です)の洋館と黄色く色づいたイチョウのコラボが秋の見どころのひとつですキラキラ

 

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他のイチョウの名所などの並木道などに比べると地味ではありますが、知る人ぞ知る東京の秋を彩る名所でもあります。

 

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微妙な場所にイチョウの木が植えられているので、洋館と一緒に撮影するのが、なかなか難儀ではありますが・・・アセアセ

 

 

『旧岩崎邸庭園』は、1896年(明治29年)に岩崎彌太郎の長男・久彌(三菱第3代社長)の本邸として建てられました。

 

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第二次世界大戦後、一時GHQに接収されましたが、返還後の1953年(昭和28年)に国有財産となり、1961年(昭和36年)には国の重要文化財に指定されました。

 

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ジョサイア・コンドルによる設計の洋館は、17世紀の英国ジャコビアン様式の装飾が随所に施され、イギリス・ルネッサンス様式イスラム風のモチーフなどが採り入れられています。

 

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(2階へと上がる階段)
 
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(1室の天井)
 
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(婦人室)

 

2階のベランダの列柱はイオニア式、1階のベランダの列柱はトスカナ式と1階と2階では違った様式が使われています。

 

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また、1階のベランダには、英国ミントン社製のタイルが敷き詰められています。

 

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貴重な金唐革紙の壁紙が貼られた客室もあります。

 

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他にも、洋館のデザインとして、岩崎久彌が留学していた米国・パンシルヴァニアのカントリーハウスのイマージも採り入れられているそうです。

 

 

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ジャコビアン様式だとか、トスカナ式だとか・・・全く分かりませんが・・・アセアセ

 

 

様々な年代や国の様式やデザインが採り入れられている洋館ですが、全くバラバラなイメージはなく、全てがまとまって一つの様式であるかのようです。

 

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これが、正にジョサイア・コンドル・マジックとでもいうのでしょうか?

 

逆に言えば、建築の事が全く分からない故に、一つのデザインとして違和感なく見られるのかもしれませんが、その辺はどうなのでしょうか?

 

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ここ数年、庭の一部分をずっ~と工事していた旧岩崎邸庭園も、やっと工事が終了したようで、通り沿いに新しく入口(サービスセンター)ができていました。

 

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和室や撞球場(ビリヤード場)については、別の機会に・・・。

 

 

 

 

2023.12.2.

 

 

 

東京・武蔵野ほっこり町あるき

大野義昭