白金台の目黒通り沿いにある瑞聖寺(ずいしょうじ)
1670年(寛文10年)、木庵禅師によって創建された江戸で最初の黄檗宗の寺院です
なかなか耳にしない黄檗宗・・・
黄檗宗は禅宗の一派で、中国から日本に伝わったのは江戸時代初期の1661年(寛文元年)
インゲン豆を日本に伝えた隠元禅師が京都・宇治に萬福寺を建立しました
(ご本尊の釈迦如来と元祖山手七福神の布袋尊)
日本に黄檗宗が伝わって10年足らずで、隠元禅師の弟子であり萬福寺2世でもある木庵が瑞聖寺を開きました
あまり知られていない黄檗宗独自の特徴は、なんといってもその建築様式
他の寺院の本堂にあたる大雄宝殿にその特徴を見ることができます
他の寺院の建物とは違うのは一目瞭然ですね?
難しい説明は・・・自分も理解できないので省かせていただきます
大雄宝殿全体のフォルムはもちろん、ぶら下げられた魚版や
丸窓も黄檗宗寺院らしい特徴のひとつです
現在の大雄宝殿は、1747年(宝暦7年)に再建されたもので江戸時代から残る貴重な存在として国の重要文化財に指定されています
少し前までは黄檗宗の特徴だけが残る瑞聖寺でしたが・・・
約3年前の2018年、境内に平成・令和の風が吹き込まれました
今を時めく隈研吾氏の設計によって、寺務所などが入る庫裏が建てられました
こちらも、一目瞭然で隈研吾氏の設計だとわかるフォルムです
隈研吾氏といえば・・・
国立競技場をはじめ東京のあちらこちらで設計された建物を見ることができます
そのうち、東京全体が隈研吾設計の建物ばかりになりそうな勢いですね~
御朱印、いただきました
東京・武蔵野ほっこり町あるき
大野義昭