武蔵野の雑木林が夏の装いになりました。
秋に落葉した地面に笹など草木が生えています。
雑木林の中は、下も上も周りも緑に囲まれた空間です。
このような雑木林を守っていくためには、人が手を入れなければ維持できません。
「萌芽更新(ほうがこうしん)」という作業もその一つです。
成長した木を根元から切り倒し、切株から出た芽(萌芽)は2~3年したら
2、3本だけ残し整理します(もやわけ)
毎年毎年、下草刈りと落ち葉掃きをして、たい肥をつくり木々の栄養にします。
なので、雑木林の地面はふかふかです
(でも、立ち入って踏み固めてはいけません)
そして、15年~25年たって成長した木を切り萌芽を待つ。
というサイクルを繰り返します。
こうして、武蔵野の雑木林の風景は守られています。
ただ、普通に生えている林だと、ついこの前まで思っていました。
子供の頃から見慣れていた風景が、たくさんの人の手で守られている自然でした。
木漏れ日がとても愛おしく感じました。
人(生物)は自然に守られ、自然も人(生物)に守られている。
武蔵野の雑木林には、そんな世界が広がっています。