実父の相続税申告は、半年ほどで完了しました。

88歳という人生のウィニングランを走っていた実父の生活は

ある意味でコンパクトなものでした。

さらに、6年前に実家を整理して、

実父の思い出だけを詰め込んだ今の家に移ったので

私たち姉妹も物量の把握が簡単でした。

書類に関しても、引越しを機に私が介入して

様々な手続きを一緒にできたことが良かったです。

私たち姉妹も、

「この家にまずは1年の四季を越えられたら合格。

5年くらい住むことができたら最高だね」と話していたので

本当に実父は命を燃やし尽くした感じがあります。

遺産相続も、姉と話していたように分割できました。

何度も何度も話し合いながら

気持ちを確認しながら

想いがズレないように実父を見守ったことが

私たち姉妹の誇りです。

実父が生きた証を、私たちが余すことなく受け継ぐのは

使命だと思います。

 

夫に関しては

相続税申告期間いっぱいを使いました。

遺産分割協議書の署名するときに

海外在住の娘たちのサインが必要だったので

時間がギリギリになってしまったこともありました。

夫が突然逝ってしまったこと、仕事は現役バリバリ、

生活もこれから変化していくための準備中。

私にはわからないことがありすぎました。

それでも、本当に一つ一つ紐解きながら

細かい事柄に関して

説明してもらい

理解しながら

自分の足で確認しながら進めました。

それが良かったかどうか

正直に言えば、わかりません。

常に気持ちはズタズタになりながら

時に様々なことから逃げながら

生きていく事に辛さを感じながら

精一杯になることを

誰に勧めることができるでしょうか。

でも、

これは私が自分で決めたこと。

私がそうしたかったから。

 

去年の4月に見えた

「ヒマラヤ山脈」の相続税申告は

何とか越えられたようです。

「どうしよう、どうすればいいんだろう」と

心配だった日々を

牛歩の如く

ひたすら過ごした日々。

 

実は、次の「ヒマラヤ山脈」は

ピッタリ重なって見えなかっただけで

そっくりそのまま

背後に控えていた、という事に気がつくのは

相続税申告の終わりが見えてきた頃。

その話はまた。

 

生きることは

本当に大変なことなんだ、と思います。

 

クリスマスローズ

花言葉「追憶」「私を忘れないで」「私の不安をとりのぞいてください」

今年も庭の一角にそっと、綺麗に咲きました。