これは何でしょうか?
今の時期、きれいな形で球果を拾うことができる「メタセコイア」です。
メタセコイアといえば、琵琶湖フリークの皆さんにはおなじみの、あの「メタセコイア並木」。
実は現在ではどこにでもあるメタセコイアが、生きた化石であることは知っていましたか?地質学を学んだ私としては、当たり前と思っていましたが、職場での会話で、以外にも知らない人が圧倒的に多いことが分かり、知っている自分が生きた化石なみにレアであることがわかりました。
そもそもメタセコイアは、1941年発表の論文により100万年前に絶滅したとされています。
ところが、1946年に中国の四川省でアメリカ人学者により生きたメタセコイアが発見された時は、世界中の人々が驚いたようです(残念ながら私はまだ生まれていなかった)。
アメリカ人学者が、種子を採取しアメリカで増やされ、1950年に100本の苗木が日本に贈られました。これをもとに全国の希望者に配布したことにより、全国各地に広がったようです。
今でこそ、全国各地で繁栄し、どこにでもあるという印象のメタセコイヤですが、実は生きた化石であり、日本では新しい植物だったのです。