GW以降も東京都美術館『若冲展』の待ち時間は平均200分で、展示が終わる一週間前あたりから320分待ちの時間帯もあったらしい(Θ_Θ)。
中に入ってからも人の頭しか見えなかったと・・・いう人が大勢、ツィートしていた。
先日、知人5人の集まりで内2人が別々で若冲展に行っていた。
すごい確率ですよね。
で、どうだった?って聞いたら、 その2人は何時間並んだという話しかしなかった(笑)
絵の話は一切なく、待ちすぎて足が筋肉痛だとか、日傘を貸してくれたとかそんな話ばかりで・・・。
要するに若冲展に行った人は、 若冲の絵を見に行ったわけではなく、若冲展に並びに行ったんだな~(^_^;)と私は理解した。
絵の印象の話はほとんどなかった。
そうでしょうね、2時間も3時間も待つ方が印象が強いはずですから。
なんともコメントしにくいですけど、、、、(^^;)
こういう現象があるといつも考える。
行列に並ぶ心理というものを。
行列に並ぶのが好きという人はきっと少ないだろう。
ほとんどの人がキライと答える。
なのになぜ、様々な場所で行列を見かけるのか??
私は基本、行列には並ばない。
そこまでしたい事、
食べたい物、
見たい物、
がないからだと言えるのですが、ただ銀行やら役所やらは仕方なく並びます。
仕事だから・・・・
だから行列に並ぶことが「好き・嫌い」という事と、行列に「並ぶか・並ばないか」ということは別物なんですよね。
調べると、行列に並ぶというのは心理学的には「同調行為」というらしいです。
「ほかの人がやっている事と同じことをしたい」という欲求が人にはあるんだとか
他人と同じ事をする事で安心する・・・・・
そして何かよい事がある、良い事に出会えると錯覚してしまうらしいです。
人と同じ事をする事で安心できない私は例外のようですが・・・・・
不安感がないわけではない。
ただ他人と同じ事をしても、不安が解消できないというだけである。
なぜ、人と同じ事をして不安や恐れが軽減するのかイマイチ実感がわかないので、同調行為を少し調べてみた。
行列ができるモノには、それ自体が魅力的であるということが前提なのですが、それだけではない。
その商品だけでなく、『行列』そのものに魅力を感じるんだそうだ。
ふむ・・・・(⌒-⌒; )わかるような、わからないような・・・・・・
行列には人を惹きつけるパワーがあるんだって。
人は行列を見て、大勢の人が評価しているから、魅力的なものに違いない。と言う逆の発想が生まれる。
魅力的なものだから並ぶのではなく、行列があるから、魅力的だ、となるようです。
またもう1つの側面として、前述したとおりに人と同じことをする事で安心感を生じる。
これが『同調行動』
また、
並んで買った。
並んで食べた。
並んで見た。
ということが、ある種の達成感、満足感を作り出す。
行列が嫌いだという人が大多数なのに、それでも至る所で行列ができるのは、ある種の快感があるからだ。
大変な思いをして、何かを得る事が、自我の欲求を満たす事につながるのでしょうね。
ふむ・・・なる~ほど~納得です。(^◇^)
もちろん個人差もあるだろうし、地域差もあるでしょうけど・・・・・・・
行列には人間の深い深層心理が隠されているのですね。
色々と日々、気づかされる毎日です。
若冲展は終わったようです。
いつかゆっくりと見る機会でもあれば、実物を見てみたいですね。