先日、知人と話をしていてびっくりした事があります。
その知人は、ジェネリック医薬品と先発医薬品は同じものだと思っていたのです。
同じ製品で賞味期限が切れそう、もしくは賞味期限が切れた医薬品を安く売って在庫をはかしていると・・・・
スーパーとちゃうでぇ~(´゜д゜`)と、つっこみを入れたくなりました。
知人は賞味期限が切れても食品と一緒で効果(美味しさ)には変わりがない。
医療費削減の為、破棄するのは勿体ないので安く売ってると思っていたらしいです。
他の人に聞いても同じような認識で、私は驚愕しましました。
知らない人が多過ぎて・・・・
いくら効果があるとしても、賞味期限が切れたものは絶対に売れません。(^_^;)
私は現在、医療の世界にはいません。
お金や利権が渦巻く世界に居たたまれなかったのです。
金儲け至上主義のヒエラルキーの頂点に近い所にあるのが医療業界ですから(笑)
ただ西洋医学自体は素晴らしと私は思っています。
東洋医学の非ではないくらいに、たくさんの人を元気にしている事は紛れもない事実です。
もちろん医療を受ける事で病気を増やしているという側面もあるのですが、、、
私がリスペクトしている杉田玄白先生が蘭医学を日本で普及し、データーを積み重ね、歴史があると言う事はそれなりに治癒できる根拠がある。
特に痛みに対しての対症療法は東洋医学の非ではない。
即座に苦痛から解放してくれるのが・・・・西洋医学である。
まぁこの話をしているとA4の紙、10枚くらい書けそうなので(笑)やめておく。
さて話を元に戻しますが・・・・
ジェネリック薬品と先発医薬品は同じものではありません。
似て非なる物です。
ジェネリック医薬品は賞味期限が切れた製品ではなく「特許の切れた医薬品」の事です。
CMでジェネリック医薬品を推奨していますが、日本ではまだまだ普及はしていません。
安くて同じ効果ならもっと普及してもよいはずですが、そうじゃ~ないから普及せず、CMを流して、患者サイドでジェネリック医薬品を選択するように仕向けているわけです。
アメリカではかなり普及していますが、日本とアメリカとでは医療制度が違います。
アメリカには日本のような保険制度がありません。
医療保険に入っていないと莫大な医療費が請求されるため、デメリットを知りながらも、少しでも安いジェネリック医薬品に変える傾向になるわけです。
日本は健康保険制度があるので、ジェネリック医薬品じゃ~なくてもよいわけです。
もちろんジェネリック医薬品が「安く」て「同じ効果」なんであれば、医師もすぐにジェネリック医薬品に変えるはずです。
でも、現実はそうではない。
ジェネリック医薬品には欠点が存在するからです。
その欠点を患者サイドには知らされてないのです。
まず・・・・
ジェネリック医薬品は「特許が切れた薬」ではあるのですが、、、、完全に特許が切れているわけではありません。
先発医薬品(一番初めに出た)は、
「物質特許」
「製法特許」
「製造特許」
この三つで成り立ってます。
で、20年~25年で「物質特許」が切れます。
※製剤特許と製法特許は切れてない場合が多いようです。
物質特許が切れればその有効成分を使って、他の会社がその薬を作っても良い事になっています。
それで作った医薬品を後発医薬品と言い、これをジェネリック医薬品と言います。
特許が切れているのは「有効成分」そのものの事です。
物質特許と言われますが・・・・・中々難しいですよね(笑)
厳密には少し違うのですが、少し端折って、ジェネリック医薬品をわかりやすく説明をするとですね~
一番初めに小豆を砂糖で煮詰めた物(あんこ)を小麦のパン生地で包んで「あんぱん」を作ったパン職人がいました。
西洋のパンと日本のあんこのコラボレーションは斬新な発想と言う事で大ヒットしました。
でも、「あんぱん」には特許が存在して、他のパン屋には作る事が許されていません。
あんこには「物質特許」が
パン生地には「製剤特許」が
秘伝の作り方には「製法特許」という
雁字搦めの3つの特許が存在します。
しばらくは独占販売で、儲けに儲けますヽ(^。^)ノ
で、、、、しばらくすると、まず「あんこ」の物質特許が切れます。
その特許が切れたら「あんこ」を使ったパン「あんぱんもどき」を作る事ができます。
同じパン生地は「製剤特許」がまだ切れていない為、使う事ができないし、作り方も製法特許が切れていないのでわからない。
同じパン職人なので、見よう見まねで作り方はなんとなくわかる。
同じパン生地は使えないから・・・・・と、悩んだパン職人。。。。
、
そうだ!!!「ドーナツ生地」で包んでみたらどうか!!ヽ(^。^)ノ
で、作り方もわからないけど、なんとなくつくっちゃえ!! (≧▽≦)
で、できたのが「あんドーナツ」
この「あんドーナツ」がジェネリック医薬品です。
「あんこ」と「小麦の生地」のコンビネーションは一番初めに作ったAベーカーリが成功しているので、それは間違いない、なので色々な試作品を作らなくても、「あんこ」と「パン生地」を合わせた物を作れば美味しいのはわかっている。
なので時間もお金もかけなくてもいいから、安く売っても問題ない。
しかし、小麦とあんこという同じ素材で作ったパンとしては同じだけど、あんドーナツは焼いてない。
揚げてるので作り方は違う。
もちろんドーナツ生地とパン生地では素材配合が全然違う。
だけど「あん」と「小麦の生地」を合わせたものを、パン職人がこれが「あんぱん」と言えば、Bベーカリーの「あんぱん」という事になります。
で、Cベーカリーはパイ生地で包む「あんデニッシュ」を作った。
これもパン職人がうちの「あんぱん」と言う事で売りだせば、これもCベーカリーの「あんぱん」になる。
そういう事です、
要するに「製剤特許」が切れていなければ、同じような添加物を加える事ができないし、「製法特許」が切れていないと、同じ作り方ができないのです。
ここが大事な所です。
いくら有効成分が同じでも添加物が変われば薬がどのように溶けていくか、どれくらいの速度で吸収されていくかで効果と言うのは変化してくるのです。
薬には錠剤、カプセル、粉状などありますが、たとえ同じ錠剤だとしても、コーティングの仕方や内部構造など製法が違えばそれぞれ異なってしまうのです。
特許があるので真似っこできないし、情報開示されていないので、作り方はヒミツなんですよね。
もちろんヒミツじゃ~ない医薬品もあるとは思うのですが・・・・
有効成分が同じでもコーティングされてる成分が違うのだから、薬の目的は同じくでも、厳密に言えば同じではないんです。
同じだけど違うんです。
もう一つの例えとして・・・・
また「あんぱん」ですが(笑)
あんぱん買ってきて~と言われて、コンビニで機械が大量に作った100円のアンパンを買ってきても、それはアンパンです。
パン職人が素材や作り方にこだわり持ち、丁寧に手作りで作った300円のアンパンもそれは「アンパン」です。
こういう事です。
もちろんちゃんとしたジェネリック医薬品もあります。
もしかしたら300円のあんぱん相当の医薬品もあるかもしれません。
しかし問題点もあるのです。
さてジェネリック医薬品の問題点を挙げておきます。
■もし薬の溶け出す速度が遅かったり速かったりすればどうなるのか。
それが命に関わる薬剤であればどうなのか??
昇圧剤や抗がん剤・・・だと、どうなるのか?
■ジェネリック医薬品の試験に「有効性の試験」は存在しても「安全性の試験」ない。
※要するに安全性のデーターが存在しないのです。先発医薬品が莫大な費用をかけて安全データーを取っているからとらなくてよいらしいです。
■その製剤に対する情報量が極端に少ない。 真似て作ってあるだけだから。先発医薬品に準ずる的な扱いのようですね。
■ジェネリック医薬品のメーカーは規模が小さい。情報が少ないという所以がここにあります。
医薬品によっては効果が薄いモノがあったり、効きすぎたりという問題点もあるようです。
で、昨年厚生労働省はジェネリック医薬品の数量シェアの目標を引き上げ、新指標で算出するとの発表がありました。
2018年3月末までにジェネリック医薬品の市場を「60%以上」にしましょう~と言っているわけです。
で、それに伴い、薬局がもらう調剤料にジェネリック医薬品を出すと加算点数なるものが存在するようになったとか。
なんとしても、医療費を削減したいという現れですが・・・・
まぁ私的には薬は先発医薬品であれ、後発医薬品であれ、余程の事がない限りは飲まないに限ります。
飲んでも常用という所までもっていかない工夫が必要だと言う事です。
カラダが辛い時には本当に助かる薬ですが・・・・必要でない薬が多すぎるのが今の日本の医療業界です。
日本人は薬が好きですから・・・・無駄な薬を飲み過ぎている。
ジェネリック医薬品云々の前に服薬基準を見直した方がよいような気がします。
医療側は病気を治してしまっては、儲かりませんからね。彼らが是正するわけはありません。
なので私達、医療を受ける側がもっと勉強をして、自分のカラダの事を知る。。。これに尽きると言う事ですね。