前日も書いたのですが、引越しに向けて、モノを整理している最中です。


で、先日本棚の整理をしていて、、、、昔の池田晶子さんの懐かしい本が出てきました。


「事象そのものへ!」


整理棚には戻さず、再読するためにカバンの中に入れた。


で、ですね~翌日移動中、電車の中で本を取り出して読み出すと、紙が挟まっていたのです。


まるでシオリのように、赤線が一杯引いてあるページに挟みこまれていました。


なんだろうと、開くとずっと探していた池田晶子さんの絶縁状だったのです。


こんなところにあったんだ~と再読・・・・・


やはり以前ブログ に書いた感想と同じ事を感じたのです。


絶縁状と一緒にトランスビューから読者に向けての記載があります。


その中の一文として


この掌編は、注記の事情のもとに書かれました。


それは著者のすべての作品と同様に、考えられた内容を言葉として刻みつけるかのごとく、いわば誰でもない私のまなざしから自身に対して書かれていると・・・・・


その意味で短いながらもこれはすでに著者の作品であり、私たちの精神に向けた贈り物であると・・・・・


この文章で著者は病苦を超越し、より自由になった。


論理としての生死と、現象としての生死。


二つの面が交差する線上に、個々、一回限りの私達の人生が存在する。


と書かれいる。


まだ先があるのですが。


要するに最後まで池田晶子さんは考える事が生きる事だと言う事を貫き通したという事なんでしょうね。


やっぱり池田晶子さんは気骨でかっこいい・・・