アーユルヴェーダー医学の健康法の中で舌の掃除があります。
何度も書いていますが、アーユルヴェーダーではアーマ(未消化物)が体内に蓄積することを病の元としています。
このアーマの一部は夜、睡眠中に舌の上に出てきます。
朝起きたら、舌が白くなってなんだか口の中が臭い・・・なんて経験がある方も多いはずです。
この白いものを「舌苔(ぜったい)」と言います。
『舌苔』は、舌の表面の細胞や白血球などの垢や細菌の代謝物、食物のかす、要は未消化物アーマなどが混ざって出来ています。
この体内の未消化物は、食事と一緒に飲み込んでしまう前に取り除くことが大切です。
折角出てきてくれているのに、また体内に戻してしまうのは痛ましいですよね(笑)
またこの舌苔は口臭の発生源になっているケースも多くあります。
アーユルヴェーダー的には舌の掃除は歯磨きと同じくらいの重要なケアです。
舌の掃除の効果にはいろいろとあります。
★口臭予防
口の中の雑菌のほとんどが舌の上にいる。。。。。その雑菌がタンパク質を分解して悪臭の元を作るのです。
虫歯の予防にもなるようですよ。
★ダイエット効果
正常な味覚が戻り、あっさり、薄味でも満足できるようになります。
舌のヒダには味蕾(みらい)という味を感じる器官があります。
舌の上のヨゴレを取り除くことで、味はよりはっきりして砂糖や濃い味でないと満足しなかった嗜好が変化していくため、太る要因を少なくすることができます。
★タバコ コーヒーなどの嗜好品が止められない
舌の上にこびり付いたニコチン、カフェインを除去する事により、体内への吸収を防ぎ、苦味が取れて爽快になります。
舌のヒダは広げると・・・・なんと!
「たたみ8畳分」もの広さがあるらしいです。
細かいヒダなので汚れが溜まりやすいのですね。
絨毯の毛の奥に汚れが入り込むとお掃除が大変なのと同じ感じです。
掃除を怠るとヨゴレは溜まる一方で蓄積されてしまうのです。
たたみ八畳分の掃除を怠るとどんなことになるか・・・・ニオイが出るのは当たり前ですね。
さて掃除の仕方ですが、やってしまいがちなのが、歯ブラシでの掃除。
これは逆に老廃物を舌の中に押し込んだり、舌を傷つけ老廃物が体内に混入する恐れがあります。
スプーンでされている方もいるようですが、舌を傷つける恐れがありますので、できるだけ滑らかに加工されたものを使用しましょうね。
私はもう10数年前にかった舌掃除専用のグッヅを買いました。
純銀でできているので、清潔ですし丈夫です。
多分一生使えるのではないかと思うくらいですね。
今は安価でいろいろな種類のものが出ているようですのでネットで検索してみてください。
インドで舌の掃除をしている人がいるのかどうかは知りませんが(笑)
しかし実際やってみるとヤミツキになり、歯磨きと同じくらいに習慣化されます。
口中の爽快感はやはり全然違います。
舌は足の裏と同じように全身の反射区があります。
だから体の掃除にもつながると考えられています。
ツボが舌にもあるということですね。
さゆらーとしてのバージョンアップの一貫として舌の掃除、一度皆様もお試しくださいませ。