「敵と味方」「私と他人」これを見極める力が各細胞の周囲に何万とあるビラビラの突起物くん「糖鎖」にはあると書きました。


この能力がないと人間はすぐに死んでしまいます。


卵子と精子が合体して細胞分裂を繰り返し、目は目に、皮膚は皮膚に、髪は髪に、心臓は心臓に・・・・形作っていきます。


舌の細胞が皮膚になったら大変です。


でもそうはなりません。。。。


それぞれの細胞が持っている遺伝子の情報がうまい具合にONとOFFが作動して細胞の形ができてくるのです。


それぞれの細胞が出来上がっていく過程で糖鎖も作られるのですが、その時にできる糖鎖はそれぞれ独自の情報を持った糖鎖が創り出されていくのです。


それぞれの糖鎖に荷札がかけられるという風に考えれば簡単かもしれません。


「目行き」「鼻行き」・・・・・・


糖鎖は連結器としても役割もあり。切り離されても、バラバラになってもそれぞれの荷札どおりに仕分けられて糖鎖は仲間を見つけ出して手をつなぎます。


「おーい目行きの細胞さんどこですか~」という感じでしょうか・・・・


決して目行きの細胞と鼻行きの細胞が手を繋いだりしません。


自分と同じ仲間の荷札がついた糖鎖を捜し出して手を繋ぎあい、まとまりあって、目なり皮膚なりの形を作っていくんです。


DNAは人間のすべてを決める設計図で、糖鎖と多く関係しています。


というよりはDNAは糖鎖の一種なのです。


ここまで書いてふと思いました。


私がここまで糖鎖に興味を持ったのか・・・・・・


人間の遺伝子には「私」と「私じゃない」を分ける機能が根本的にあるということです。


糖鎖には分けるための荷札がわざわざつけてあるのです。


それも身体全部にある細胞一つ一つにみっりとその荷札はついている。


決して人類は一つにはなれないという前提が人間の(現在の)身体には備わっている。


その機能がないと一瞬たりとも身体を保つ、命を存続させることができないということです。


全体を個に分けることはできるが、個を全体(一つ命)にすることはできないのです。


他人のことを自分のことのように考えようという倫理観があります。


精神世界ではワンネスという考え方があります。


分離ではなく融合の世界へ。。。。。一つ命に向かうという・・・・


この世界の人間は元々は一つで、私もあなたも同じ命だという事になると私達はこの命を継続させることはできない。


異質なもの同士でも融合できるような世界にしたいのではあれば、この身体という仕組みを変える必要が出てくる。


例えば気体のような物体になる必要がある。


お互いが混ざり合い、そしてまた離れる・・・・・フワフワした物体にならないと融合はできない。


私があなたになりあなたが私になる。


混ざりあった時にははあなたの事が分かり、離れて自分に戻る・・・・・そんな繰り返し。


気体になれば今までのような生活ではなくなる。


しかしそんなことリアリティはない・・・・


食事はどうなるのか・・・・・生殖活動はどうなるのか・・・・・死ぬのか???色々と疑問は沸く。


そういう世界のビジョンが私には持てない。


アセンションだの次元上昇だの言っている人がいるが、どんなビジョンを持っているのだろうか・・・聞いてみたい。


この世界は誰かが想像したことが現実となって出来上がっている。


想像できないことは現実化することはできない。


百歩譲って次元上昇やアセンションがあると過程しよう。


しかしこのボディを持った状態でこれらができるということは考えられない。


ただアセンションするということではなく、それはどんな世界が展開するのか明確に伝えて欲しいと私は思う。


どんなビジョンで言っているのか。。。。。


そしてそんなことを本当に人類の無意識は望んでいるのでしょうか。


・・・・・・
反対に現在の社会は極端に物を分けすぎている。(その反動で振り戻されるという考え方もあるかもしれませんけど)


過剰に免疫力は発揮されてしまっている状態。


飲み込んでもいいものでも吐き出し、手を繋いでもいい人とでも繋げない・・・・・


現人類の糖鎖の力(免疫力)はバランス崩しているのです。


分けられないのではなく、分けすぎて病気になってしまっている。


だからアレルギーであり、過敏症なのですね。


あれもあかんこれもあかん・・・・では世界が狭くなり病気になる。


あれもいいこれもいい。。。。だと広がりすぎて命は崩壊する・・・・・


いずれにしても過ぎたるは及ばざる如し


身体のメカニズムは神秘的です。